野口家の登場で、次々に問題が続発!リカの策略により、学校もPTAも仕事も家庭も大波乱がおきました。そんな野口夫婦の一挙手一投足に、視聴者の皆様からたくさんのコメントが寄せられています! 後半のキーパーソン、野口薫を演じる松村雄基さん、野口リカを演じる長谷川真弓さんにお話をうかがいました。
大映ドラマの連続モノは、久しぶりですね。昔は先鋭的なキャラクターで、過激なセリフも多かったのですが、今はもう少しナチュラルになっていますから、昔から知っているスタッフの前で芝居するのは、ちょっと照れくさいですね(笑)
野口に関しては、“とにかく受け止める”、この姿勢につきますね。リカのことも、懐かない子どものこともすべて受け止めて、相手が変わるのを待つ。この役を演じることで、優しさって何だろうと考えさせられました。
取り乱すリカをいさめる場面で、監督が「何かジェスチャーを起こしてからセリフを言ってみてください」とおっしゃったんです。そういう芝居は経験がなかったのですが、やってみたら、とてもいい感じになったんですよ。それまでは冷静でクールだった野口に、優しく温かいオーラが出ていて。単純に話を聞くだけではなく、相手をリラックスさせるような動きをすることが大切なんだと思いました。僕は黙っていると怖く見えるから、相手を緊張させてしまう顔らしいんですよ。だから、野口という役柄としても、僕のプライベートにおいても、いいアドバイスでしたね。
今回のストーリーは僕からするとやや遠い世界なので、小学校やPTAでの話を新鮮に感じましたね。子どもとの付き合い方は、30代の時に学童保育の先生役をやった時に学びました。まずは同じ土俵に立って思い切り遊んで、でも、怒る時は怒って、仕事は仕事でケジメをつける。今回も、初日に陽介とシンジが興味津々でやって来たから、彼らが得意だという暗算で対決したんですよ。こっちも大人気なくムキになって(笑)、昔とった杵柄で彼らを打ち負かしたら、すっかり馴染んでくれて。
現場でも、大人がイライラしていると子どももイライラするし、大人がリラックスすると子どももリラックスする。子どもがどう育つかは、周りの大人次第なんだと思いましたね。子どもが間違った道に進もうとした時は、子どもを叱るだけでなく、自分も反省しなきゃいけない。野口も、優しいですけれども、それだけではダメで、シンジの心の中に踏み込んでいけてなかったんですよね。それがラストに向けて、どう変わっていったのか、お楽しみ頂けましたでしょうか。
みなさんが仲良くなったところにリカ出現で、すごい人が来た!という感じですよね。これだけすごい役は初めてに近かったので、最初はどうしようかと思いましたが、段々楽しくなってきちゃって(笑) だから、ストレス発散じゃないですけど、撮影が終わると抜け殻みたいになっちゃってます。
リカは、実際はかわいい人なんでしょうけど、ちょっとしたボタンの掛け違いで行きすぎちゃうんでしょうね。夫役の松村雄基さんとも「本当にこんな奥さんいたら大変だよね」と、よく話しています(笑) このエキセントリックな感じがクセになって、他の役では物足りなくなってしまいそうですね。
今回は、衣装さんやメイクさんにも助けられました。スタジオに入ってフリフリのブラウスを着て、髪を巻くと、「リカ、注入!」とスイッチが入るんです。服装は80年代アイドル風で、フリルにさらにフリル、それにハートがついて…と、かなりゴテゴテしていてます(笑) 普段はスカートもほとんど履かないですし、性格もかなりおっさんで(笑)、私はリカとは真逆なタイプなんですね。こういった全く違うタイプの女性の役を与えていただいて、感謝しています。
息子が小学3年生、娘が1歳で、今、うちは娘の天下なんです。待望の娘がかわいくてベタベタしてたら、やんちゃになりすぎちゃって(笑) お兄ちゃんは、3年生になって、かなり手が離れました。幼稚園の時は親との一体感があったんですけが、小学生になると社会に出て子どもたちの世界が出来ていっているんだなと感じますね。私立の学校でPTAはないのですが、幼稚園の時はママたちと協力していろいろな行事をやりました。ドラマみたいなイジメはなかったですよ(笑) 自治会では班長になって、集金をしたりしましたね。夫婦だけでいる時は気にならなかったんですけど、子供ができて地域との関わりは大切だなと、意識が変わりましたね。