大空に向けて一直線に昇っていく小さなロケット…。21日、岐阜県関市の中日本航空専門学校の学生たちが行った打ち上げ実習の様子です。高度な技術が求められるロケットの打ち上げ。その結果は…。

 ペットボトルで作った高さおよそ1メートルほどの小さなロケット。大きな夢を乗せて舞い上がります。

 岐阜県関市の中日本航空専門学校。航空生産科の1年生のクラスでは学生たちがロケットを組み立てていました。

 実はこのロケット、ただ打ち上げるだけではなく、より高度な技術が必要な“ある使命”が課せられています。

学生:
「パカって開いてロケットの部分と、CANSAT(模擬人工衛星)の部分が取れる。あらかじめ設定してあるプログラムを使って、タイマーをあらかじめセットしてあります」

 よく見ると、ロケットの先端には本体とは別に人工衛星に見立てたカプセルが取り付けられています。そう、今回のミッションは打ち上げから切り離しまでを行う非常に高度な技術を必要とするものなのです。

中日本航空専門学校・航空生産科 三木陽一郎教授:
「分離してパラシュートをうまく開かせる、そこが一番難しいと思います。学生にはまずモノづくりを楽しんでもらいたいと思っています」

 学生たちを指導する三木教授は、三菱重工で宇宙ステーションの補給機「こうのとり」の打ち上げ責任者を務めたこともある、ロケットのプロ。

 そんなプロの指導の下、学生たちが作ったロケットは全部で8機。1機目が発射台に取り付けられ、打ち上げられますが…高さはあったものの切り離しがうまくいかず失敗。

学生:
「難しかったです、全然開かなかったです。(カプセルが)外れやすいと思っていたのが、思ったより外れにくかったみたいで」

 その後も失敗が続き、宇宙への壁の高さを感じさせます。しかし、ついに…。

(リポート)
「切り離し成功です!パラシュートが開いてゆっくり降りてきます」

 上空40m付近まで打ち上げられたロケット。切り離しも見事成功し、パラシュートと一緒にカプセルがゆっくりと落下してきました。

成功したグループの学生:
「大成功でした!狙い通りに全部いきました。(将来は)航空機系の製造とか設計に入れたら僕はいいなと思っています」

 仲間とアイデアを出し合い、本物さながらの打ち上げを体験した学生たち。この中から将来の航空宇宙産業を担う人材が出てくるかもしれません。

中日本航空専門学校 三木教授:
「失敗が大きければ大きいほど、成功したときの喜びも大きいですから。どうすればうまくいくのか、それを考えることを楽しんで、どんどん新しい技術に挑戦していってほしいなと思います」