新型コロナの影響で、救急患者の受け入れ先が見つからないケースが増えていることを受け、名古屋市は一時的に患者を受け入れ応急処置をする協定を名古屋掖済会病院と結びました。

 協定は、搬送先が決まらない救急患者を、名古屋市中川区の名古屋掖済会病院が一時的に受け入れ治療を行うというもので、2日、名古屋市消防局と協定を結びました。

 名古屋市によりますと、救急患者の搬送で受け入れを4回以上断られ、30分以上待たされたケースは8月だけで125件にのぼり、コロナ前の2019年と比べ3倍近くになっているということです。

名古屋掖済会病院 河野弘院長:
「早く医療機関の方に来ていただいて、その場で(治療)させていただくことが、少しでも助かる命に貢献できる」

 名古屋市消防局は、同様の協定を昭和区の八事日赤病院とも結んでいて、今回で2例目です。