名古屋市は新年度の予算案で、子どもの人生設計をサポートする「キャリアナビゲーター」拡充に3億円の予算を計上しました。

現在の6校から30校に増やし、これで全ての市立高校と特別支援学校にキャリアナビゲーターが常駐することになります。果たしてどんな役割なのか、現在、名古屋市立工芸高校に常駐するキャリアナビゲーターを取材しました。

 大野さんが、3年生の生徒たちに取り組ませていたのは…。

キャリアナビゲーター大野さん:
「(生徒に対して…)今日は『ライフイベントコストゲーム』というすごろくゲームをやります」

 すごろくですが、これも立派な授業。

すごろく中の生徒:
「職場になじめず早期退職…」

同・別の生徒:
「生活費が高いんだって!毎月12万もあるよ」

 リアルな設定の「人生ゲーム」のようなもので、正社員や派遣社員など雇用形態による収入の違いなどを体感。社会に出る前に、将来について考える機会になります。

生徒:
「これからの人生をお金の使い方とか収入とかいろいろ考えることがあったので、そういう意味では勉強になりました」

 大野さんが赴任したのは2018年10月。といっても、大野さんは教師ではありません。就労などについてアドバイスする国家資格を持っていて、主な仕事は「生徒の人生設計のサポート」。

大野さん:
「日ごろ接していない先生だからこそ話せるっていう生徒も中にはいます。私たちがやっていることって漢方薬みたいなものでじわじわ効いてくる」

 この高校に来て1年以上、生徒たちにも変化が出てきたと言います。

大野さん:
「(すごろくは)一見、ゲームをやっているように見えるので、何の意味があるのかと思う方もいるかもしれないんですけど、きちんと本人たちが何かを感じ取って考えて自分で調べたりしてるというのは、ずっとこの学校の中にいると見て取れるようになってきます」