新型コロナウイルスについて、政府の専門家会議が19日夜会見し、今後爆発的な感染拡大「オーバーシュート」の可能性があると指摘した上で、集団感染クラスターへの対策を呼びかけました。

 そんな中、名古屋市ではスポーツジムを利用していた男性が感染したことが確認され、新たな懸念が。

新型コロナ専門家会議 尾身副座長:
「気がつかないうちに市中に、街の中に感染が広がり、ある日突然爆発的に患者が急増する“オーバーシュート”が起こり得る」

 19日、新型コロナウイルスの現状の見解について公表した政府の専門家会議。突然、爆発的に患者が急増する「オーバーシュートが起こり得る」と警鐘を鳴らしました。

新型コロナ専門家会議 尾身副座長:
「3つの条件が合う場所を避けることによって、多くの人々の重症化を食い止め命を救えます」

 換気の悪い密閉空間、人の密集、近距離での会話という、クラスター=感染集団につながりやすい条件が重なる場所は避けるよう呼びかけました。

 正念場を迎えている、新型コロナウイルス対策。

 愛知県で感染が確認されたのは134人。このうち県内ではスポーツジムやデイサービス施設などでそれぞれクラスターが発生、感染が広がったとみられています。

 愛知県と名古屋市はそれぞれの利用者らの健康観察を実施し、ようやく収束する傾向にありますが新たな懸念が…。

 19日、愛知県で感染が確認された男女4人。名古屋市などによると、このうち市内の80代の男性は3月14日に発熱や肺炎の症状が出て、昭和区の八事日赤病院八事日赤病院に入院しましたが、それまで千種区のスポーツジム「コナミスポーツクラブ星ヶ丘」に通っていたといいます。

 ジムによると、男性は3月1日から入院する14日までの間に11回、ジムでプールや温浴施設を利用していました。ジム側は19日から臨時休館にして経緯を公表。市は利用者らの健康観察を実施して感染拡大を防ぐ方針です。

 また、男性が入院していた八事日赤は「院内感染は起きていない」とした上で現在、入院患者への面会を禁止。救急の受け入れを一部制限するなどしています。

 一方、19日感染が確認された4人のうち、春日井市の20代の男性がトヨタ自動車の高岡工場に勤める従業員だということがわかりました。

 トヨタによると、19日工場の消毒を実施、濃厚接触した従業員11人を自宅待機にした上で、すでに稼働を再開させたということです。
(最終更新:2020/03/20 17:25)