29日開設される、新型コロナウイルスの軽症者などを受け入れる愛知県内2か所目の施設の内部が、28日公開されました。

 一方、すでに開設している東浦町の施設で、患者が施設から強引に退所するトラブルが発生しました。

 29日以降、軽症者などを受け入れることになった、愛知県安城市内のビジネスホテル『東横INN三河安城駅新幹線南口I』。

(リポート)
「患者を受け入れるホテルです。正面入り口はこちらですが、患者は横の小さな扉から中に入ります。中はパーテーションで区切られていて、清潔エリアと汚染エリアが行き来できないようになっています」

 ホテルのフロントには、患者などと医療スタッフの移動場所を分けるパーテーションを設置。客室143室のうち110室が軽症患者などの受け入れ用に確保されていて、そのほかの部屋で看護師や生活支援のスタッフが常駐します。

 部屋の中は24時間換気され、また患者がホテルから外に出ずに生活できるよう工夫も…。

(リポート)
「患者は部屋の外に置かれたテーブルから食事を持っていきます」

 2階にはPCR検査が受けられる部屋もあるこの施設。さらに…。

愛知県保健医療局の担当者:
「中からも外からも出入りできないように、基本的には患者さんの入口は閉じております。かつ職員が24時間常駐しております」

 患者などが外に出られないようしっかりと施錠された扉。その理由は…。

大村愛知県知事:
「こういうことは是非ともやめて頂きたい。日曜日の夜未明でありますけれども、あいち健康プラザに入った方が『どうしても出たい』と。不適切・不用意な行動で、せっかく開設した宿泊施設、健康プラザが運営不能になってしまう恐れがあったわけでありますので」

 26日の深夜、すでに受け入れ施設となっている東浦町の「あいち健康プラザ 健康宿泊館」で、入所していた軽症患者の男性が制止を振り切って、強引に帰宅していたことがわかりました。

 屋外に出るため、スタッフしか立ち入れないエリアに入ろうとし、県職員や看護師とトラブルになったということです。

大村愛知県知事:
「突破して出ようとされたわけですから、それをされますと秩序が壊れてしまいますので。(トラブルになったのは)若い方です。スポーツ系で体力のある方ですね。そういう方が力ずくで突破しようとすると止められないです」

 男性は施設内で医療行為を受けられないことに不満を持っていたといいますが、この施設には、日中、医師が常駐。さらに入所の際、「薬の処方を含めた医療行為は受けられない」と口頭で説明していたということです。

 法律上は、軽症者などの施設への入所は、あくまで「お願い」で施設側に引き留める「強制力」はありません。

大村愛知県知事:
「適切でない行動をとられますとですね、入所施設そのものがやれない、動かせないということになってしまいますので。このことについても大変な危機感を持っております」

 男性はほとんど症状はなく、自宅待機していますが、28日にも医療機関に入院するということです。