岐阜県高山市で、昔懐かしい「昭和の給食」をテイクアウト方式で、無料で楽しむことができるイベントがありました。

 大きなコッペパンを揚げて砂糖をまぶした『揚げパン』に、その名の通り、やわらかい食感が特徴の『ソフト麺』。

 昔懐かしい「昭和の給食メニュー」が配られたのは、岐阜県高山市の観光施設「飛騨高山レトロミュージアム」で、市民を対象に無料でふるまわれました。

 午前10時の提供を前に、地元の人たちの行列も。

先頭に並んでいた母親:
「毎日お昼作るのも大変ですし、無料でいただけるのはありがたいです」

女の子:
「(Q.何が楽しみ?)揚げパン!」

 用意した300食分はわずか1時間で「完売」。「そしゃ無料給食やぞ」と題されたこの企画。考えたのは「飛騨高山レトロミュージアム」の館長、中野賢一さんです。

中野館長:
「今ちょっと学校給食の方は休業しておりますけども、ご自宅で楽しく食べていただければと思います」

 ブリキのおもちゃやテーブルゲームなど、普段は懐かしい昭和の雰囲気が味わえるミュージアムですが、今は新型コロナの影響で休館中。※23日土曜日から当面11時-15時の時短営業で再開

 普段館内で提供している「レトロ給食のセット」を、地域の人たちに楽しんでもらいたいと考え、地元メーカーなどに声をかけて実現しました。

 ちなみにメニューの中でも、特にこの地方に欠かせないのが「飛彈牛乳」。

高山市民の女性:
「高山の牛乳って濃いので。普通のスーパーとかの牛乳を飲むと薄いなって思ったりとかあったので。おいしい牛乳に恵まれてたのかなって」

 60年も前から給食用牛乳として飲まれている「飛彈牛乳」は、地元の人なら誰でも知っているブランド。

 この地域の学校、およそ60校に牛乳を届けていますが、休校措置の影響で、1日あたり3トンの牛乳が行き場を無くしていました。

 バターなどに加工したり他の乳業メーカーに販売するなどしてきましたが、牛乳本来のおいしさを味わってほしいと、今回のプロジェクトへの協力を決めたといいます。

飛彈牛乳の岩長組合長:
「幼少の頃から学校給食というと、ソフト麺ですとか、牛乳とかつきものでしたので。子供さんたちにとっても、今、なかなか給食が取れないという状況なので、非常にいい取り組みだなということで賛同させていただいたというところでございます」

 「飛騨高山レトロミュージアム」の中野館長は、「子供の笑顔を見れたのはよかった。また機会があればやってみたいと思っています」と話していました。