緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルス対策は新たな段階に入りました。その矢先、愛知県の大村知事の「大阪は医療崩壊」との発言をめぐり、大阪府の吉村知事との間で激しいバトルが勃発しています。

吉村大阪府知事:
「府民の皆さん、事業者の皆さんの協力があって、ここまで来ることができました」
「じゃあこっちの方の命は誰が守るんですか」

 歯切れの良い物言いと、国を相手にも臆することのない姿勢で評価を上げた、大阪府の吉村知事。その吉村知事につっかかったのが…。

大村愛知県知事:
「東京・大阪があれだけ感染拡大し、一時は間違いなく『医療崩壊』という状況に陥ったにもかかわらず、愛知はそうならなかった」

 大村知事は26日の対策本部会議で、「大阪は医療崩壊」と発言。さらに…。

大村愛知県知事(5月26日):
「救急医療を断ったということであれば、それはどういうところが断ってどういう状況なのかということを、私は端的に情報公開をされなければいけないと思います。そういう意味で首都圏と大阪圏においては、大きな課題ではないでしょうか」

 実はそれ以前にも…。

大村愛知県知事(5月11日):
「病院に入れないということと、救急を断るというこの二つは医療崩壊ですよ。それが東京と大阪で起きてるわけですから」

 これらに対し、吉村知事が27日、ツイッターで反論。

<吉村大阪府知事のTwitter>
「大阪で医療崩壊は起きていません。何を根拠に言っているのか全く不明です。根拠もない意見を披露する前に、県は名古屋市ともう少しうまく連携したら?と思います」

 すると、今度は大村知事が…。

大村愛知県知事:
「違うんであれば違うということを、データをもって言われなければいけない。(吉村知事は)ただ単に言い訳をしているに過ぎない。自宅待機が2百何十人もいるというのは、病院に入りきれていないということですよね。救急をお断りになっているということも、それぞれの病院が発表がされておられますから。それが報道になっているのを、私は4月に拝察したので」

 確かに大阪府は、感染が拡大していた4月下旬、300人を超える自宅療養者がいました。またこの時期、大阪府に16ある3次救急医療機関のうち、4つが救急患者の受け入れを休止しました。

 これについて大阪府は、病床数が足りなくなったわけではなく、その後の感染者の受け入れに備えた結果だとしています。

吉村大阪府知事:
「大村知事が突然なぜ、東京と大阪の医療崩壊が起きたと、何の根拠でおっしゃったのかよく意味が分からないというのが率直なところです。理解不能ですので、あんまり相手にせんとこと思ってます」

 また、同じく「医療崩壊」と名指しされた、東京都の小池知事は…。

小池東京都知事:
「今、他の自治体の方がどうおっしゃるのか、それについて一つ一つお答えする気はございません。東京に集中したいと思っています」

 あくまで「医療のひっ迫」のレベルだったのか、それとも一線を越えた「医療崩壊」だったのか、見解は分かれたままですが、そもそもなぜ大村知事は、ほかの自治体のことで挑発的な発言を繰り返すのでしょうか。

松井大阪市長:
「もうあれやろ、吉村知事に対しての妬みやっかみで、とにかく自分が目立ちたいということだと思いますね」

 また、ある愛知県議は…。

<愛知県議のコメント>
「大村知事は、人脈やパイプを使って大阪や東京と情報交換をしているし、いろいろ知っているんだろう。一生懸命やっているのは事実。ただ『頑張っているね』っていう報道や声が、大阪・東京に比べて少ない。面白くないっていうのはあると思う」

 人口規模を考慮しても、東京都や大阪府と比べ、感染の拡大を抑え込んできた愛知県。その自負からか、こんなエールまで…。

大村愛知県知事:
「東京5200人、大阪1800人という患者さんを出したわけでありますから、日本の要の地域ですから、二度とそういうことにはならないように、頑張っていただきたいと思っております。そういう意味でエールを込めて、頑張っていただきたい」