愛知県では2日、新たに160人に新型コロナウイルスの感染が判明し、これで県内の感染者は2000人を超えて2139人となりました。

 名古屋市の感染者はこのうち103人で4日連続で100人を超えました。

 愛知県は2日、対策本部会議を開き、名古屋市の一部のエリアで、8月5日から20日間にわたり業種を限定した営業時間の短縮や休業要請を行うことを決めました。

 会議では県側が、7月以降感染者数が急増していることや、半数以上が経路不明になっていることなど、現状について報告しましたが、専門家からは「試算では1か月後に重症者が50人になる恐れがある」など、更なる感染拡大への危機感を訴える声が相次ぎました。

 この中で愛知県医師会の柵木会長は「今のうちに何とか手を打っておかないと、愛知の医療現場は悲惨なことになる」と話しました。

 また、名古屋市の担当者は、自宅療養者が急増していることを説明したうえで、「人口比でみると医療状況が一番ひっ迫しているのは東京ではなく名古屋ではないか」と実情を明かしました。