愛知県の大村知事のリコール運動を進める高須クリニックの高須克弥院長が、25日から署名活動を始めました。

 25日午前、愛知県庁を訪れた高須院長はリコール活動に必要な証明書を受け取ると、街頭での署名活動の開始を発表しました。

高須院長:
「今の瞬間から、リコールの署名活動を開始いたします。一番大事なことは、愛知県民の税金を全く県民が喜ばない方向に使っているということに尽きます」

 高須院長らは「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の展示内容や、大村知事の運営が不適切だったとしてリコール運動を進めていて、実際に署名活動をする受任者は、すでに7万人を超えているということです。

 また正午からは、リコールを支援する河村市長も加わり、県庁前で大村知事の姿勢を批判しました。

河村名古屋市長:
「大村知事殿、聞こえとるか?ちゃんと。名古屋市・愛知県が主催した事業でやると、それ(表現の不自由展・その後)を正しいということを裏書きする効果があるの!何でその時に河村さんに相談しんかったのか」

 一方、リコール運動に反対する市民グループも県庁前で集会を行い、「表現の自由を守るべき」などと訴えました。

知事リコールに反対する市民グループ:
「こんなことで大村知事をリコールするなど、あり得ないと思います」

 高須院長らによる署名活動の開始に大村知事は…。

大村愛知県知事:
「前からずっと申し上げておりますが、特段のコメントはありません」

 リコール成立に必要な県内の有権者の署名は86万5000余りで、市長選などが行われる市町村では一時中断されるため、最終的には12月までかかる見通しです。