59年前の「名張毒ぶどう酒事件」を巡り、元死刑囚の支援者らが再審の開始を求めて、シュプレヒコールを上げました。

 1961年、三重県名張市で女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」では、奥西勝・元死刑囚がぶどう酒に農薬を混ぜたと自白し、その後否認に転じたものの死刑が確定。5年前に、刑務所で89歳で死亡しました。

 現在は奥西元死刑囚の妹、岡美代子さん(90)が再審を請求しています。

 11日は弁護団や支援者ら130人が名古屋高裁前に集まり、再審の開始を訴えました。

市川哲宏弁護士:
「もう待ったなしです。岡美代子さんがお元気なうちに、この名張毒ぶどう酒事件、再審開始決定を勝ち取らないといけません」

 支援者らは名古屋高裁におよそ1000人分の署名を提出し、再審の開始を求めました。