1日オープンの、名古屋のシンボル「テレビ塔」に入る高級ホテル「ザ・タワーホテル・ナゴヤ」。タワーに入る世界でも珍しいホテルですが、一足先に全貌をご紹介します。


 1日、名古屋テレビ塔にオープンする『ザ・タワーホテル・ナゴヤ』。テレビ塔の4階と5階に新たにホテルが誕生します。

 ホテルのコンセプトが『伝統とアートの発信』とあって、ロビーにはテレビ塔をモチーフにしたオブジェがあったり、地元アーティストの作品がたくさん飾られていて、アートな空間になっています。

 そしてロビーの真ん中には、テレビ塔を支えてきた鉄骨がそのまま突き抜けています。また柱のコンクリートは、開業当時の柱をあえてそのまま見せています。テレビ塔の伝統を大事にしているのが分かります。

 客室の中に入ると、アートが目に飛び込んできます。どの客室からも、栄の街が一望できます。


 名古屋のシンボルタワー、テレビ塔は1954年に日本で最初の電波鉄塔として開業。時代を超えて多くの人に愛されてきたテレビ塔が、新たな思い出を生み出す場に生まれ変わりました。

 それが「THE TOWERHOTEL NAGOYA」。コンセプトは、伝統とアートの発信。客室は全部で15室です。これまでのテレビ塔の魅力を残しつつも、部屋や廊下など様々な場所を東海3県ゆかりのアーティストが彩りました。

 愛知県出身の画家がデザインした1泊5万2000円からのスタンダートルーム。

 特徴は、生まれ変わったばかりの久屋大通公園の風景を切り取るような大きな窓。それに画家自身が幼いころに遊んだ木曽川から見えた山並みと、その先にいる今後出会うであろう人物をイメージした壁画です。

 そして最上級のスイートルームは、部屋の広さ80平方メートル。尾州の糸を織り込んだウォールアートに、有松絞をモダンにアレンジした照明。室内の装飾には愛知の伝統工芸が活かされています。

 全面石造りのバスルーム、ゆとりある空間でもリラックスできるようにシックにまとまっています。魅力はこれだけではありません。広々としたテラスでは、栄の眺望を独占できます。

 さらに展望台は午後10時以降、宿泊者限定のバーに様変わり。目の前に臨む夜景を楽しみながら、ここでしか味わえない極上の時間を過ごせます。

 予約がなかなか取れないフレンチの『グリシーヌ』は、名古屋市天白区八事から移転してきました。宿泊をしなくても、ランチとディナーを楽しむことができます。

 季節の食材を楽しめる豪華なディナーのコース料理のメインは、和牛サーロインの炭火焼です。東海地方は海・山・川の食材がすべて揃うということで、地元の食材を多く使っています。

 さらに器も瀬戸焼や伊賀焼など、地元の物を多く使っているということです。

 テレビ塔は、テレビの電波を発信するという役目は終えましたが、これからは地元の良さ、地元の魅力を発信していくというのがこのホテルのコンセプトです。『ザ・タワーホテル・ナゴヤ』は、1日オープンです。