火山噴火への対策が不十分として、高浜原発の停止を求め提訴です。

 福井県高浜町にある関西電力高浜原発3号機と4号機の停止を求める訴えを起こしたのは、高浜町や名古屋市の住民ら9人です。

 訴状によりますと、高浜原発3号機と4号機は鳥取県の大山が噴火した際の火山灰対策が不十分として、去年6月、国の原子力規制委員会が関西電力に対して再稼働審査を一部やり直すよう命じていました。

 その一方で「噴火する緊急性は低い」として稼働の停止命令は出しておらず、原告らは「安全基準に適合していないのは違法な状態」などとして提訴に踏み切りました。

原告の女性:
「(福島原発)事故の反省によって発足した(原子力)規制委員会ですから、これでは無責任を越して裏切り行為だと。(安全を)運任せにするような規制委員会の在り方というものを見過ごすことは出来ない」

 現在、高浜原発はテロ対策の工事のため3号機は今年1月から停止中で、4号機は7日から停止する予定です。