ウソの電話でキャッシュカードをだまし取る特殊詐欺の被害にあった80代の女性が、その実態を語りました。

被害に遭った女性:
「まさか騙されるとは思わんだ」

 14日、三重県警本部で取材に応じたのは、松阪市に住む80代の女性です。

 女性は今年2月、市役所の職員を名乗る女から「介護保険料の過払いがあり返還される」「キャッシュカードを回収している者がいるので渡してほしい」などとウソの電話を受けました。

 そして、自宅を訪ねてきた若い男にキャッシュカード1枚を騙し取られ、口座にあった現金23万6000円を引き出される被害に遭いました。

被害に遭った女性:
「30代ぐらいの男の人。ビジネスバッグというか黒い四角い鞄を持ってきまして。人を騙すことは許されないこと」

 女性は、実際に市役所から介護保険の過払い金に関する通知が来ていたことで、騙されてしまったということです。

 今年、三重県内で起きた特殊詐欺の被害は、9月末までに101件、総額2億6480万円に上っていて、警察は通話を自動で録音する機能が付いた電話機を置くなど対策を呼びかけています。