9日、自転車で通学する生徒が多い名古屋市緑区の高校では、自転車の盗難を防ぐため、生徒がカギを二重でかける「ツーロック」が呼びかけられました。

<交通ボランティアの女子高生>
「緑区では、カギをかけていない自転車が盗まれる被害が多発しています」

 9日、名古屋市にある緑高校の校門前で呼びかけたのは、「交通ボランティア」として集まった女子高校生3人です。

 生徒指導の教員によれば、緑高校は近辺から通う生徒が多いことに加え、最寄りである名鉄鳴海駅や地下鉄徳重駅からは距離があるため、自転車通学が全体の7割以上を占めているということです。

 緑区の自転車盗の被害は今年9月末までで110件発生していて、このうち高校生が被害に遭ったケースはおよそ4分の1となる28件。

 呼びかけに参加した2年の長尾優芽さん(17)は「友達が自転車を盗まれたことがあるので注意したい」と話していました。

 また、緑区内で盗難被害のあった自転車のうちおよそ7割が無施錠で、去年も商業施設で停めていた生徒の自転車が盗まれる被害に遭っています。

 被害を未然に防ぐためにはワイヤー錠などを使い二重にカギをかける「ツーロック」が効果的だということで、緑署の加藤将仁生活安全課長代理(42)は「高校生に限らず、自転車を停める際にはまずカギを掛ける習慣をつけてもらいたい。少しの間だけだとしても油断しないことが大切」と話していました。