三重大学病院の元男性医師がカルテを改ざんして診療報酬2800万円を不正に請求していた問題で、臨床麻酔部では7人の医師が退職していましたが、12月末でさらに4人が退職することがわかりました。

 この問題では、三重大学病院の臨床麻酔部の40代の元男性医師が、実際には使っていない薬を手術の際に使用したかのように電子カルテを改ざんした公電磁的記録不正作出などの疑いで、病院側が津地方検察庁に刑事告発しています。

 三重大学病院によりますと、カルテを改ざんして懲戒解雇になった元男性医師のほかに、上司の医師を含む7人がこれまでに退職していますが、さらに4人の麻酔科医が一身上の都合を理由に12月末で退職することが新たにわかりました。

 当初18人いた麻酔科医は育休中の医師を除いてこれで4人に減るため、病院は近隣の病院に医師を派遣してもらうとともに、手術数に一定の制限をかける対応をとっていて、県は今後医師の確保など支援をしていきたいとしています。