緊急事態宣言の発令を受け、愛知県では18日から県内すべての飲食店に対し、午後8時までとする営業時間短縮の要請が始まっています。

 名古屋・栄では、ほとんどの店が午後8時で閉店する中、深夜まで営業を続ける店も。18日夜の様子を取材しました。

(リポート)
「栄の居酒屋などの飲食店が立ち並んでいる通りですけれども、午後8時を過ぎてほとんどのお店の灯りが消えています」

 緊急事態宣言の発令を受け、愛知県は18日から県内すべての飲食店に営業時間の短縮を要請。営業終了時間も午後8時に前倒しになりました。

 名古屋市中区大須にあるナポリピッツァの店「ソロピッツァ チェザリ」。水牛のモッツァレラを使ったマルゲリータが人気で、市内で4店舗を展開しています。

ソロピッツァ チェザリの担当者:
「イートインの方は8時までの営業にしておりまして。お客さまの『おいしかったよ』というお声を頂いたりもするので、そういうのがなくなっちゃうとちょっと寂しいですね」

 店内の飲食は18日から午後8時までですが、テイクアウトは午後10時半まで。年末から客の8割ほどがテイクアウトになっていて、レンジで温めるだけの冷凍ピザを4種類に増やしました。

 一方、栄では…。

(リポート)
「こちらは栄の錦通ですけど、『今はガマン』と書かれていまして、カラオケ店も営業していませんね」

 午後8時を過ぎると人通りがまばらになり…ほとんどの店の灯りが消えます…。

街の人:
「さみしいですね。(飲食店を)3軒くらい回ったんですけど、どこも開いていないです」

 そんな中、やむにやまれず8時以降も営業を続ける店も…。

<ダイニングバーの店長>
「1日10万円売り上げを作らないと、店をやっていけない」

<居酒屋の店長>
「家賃や10人の従業員の給料などを考えると、協力金6万円では足りない」

 一方、三重県四日市市では…。

居酒屋従業員:
「(お客さんは)いないですよ、そりゃ」

 三重県では18日から桑名市、四日市市、鈴鹿市の酒類の提供をする飲食店などに営業時間を午後9時までに短縮するよう要請。要請に応じた店には1日4万円の協力金が支払われます。

 近鉄四日市駅の北東、飲食店が並ぶ「二番街」では、営業時間短縮を知らせる貼り紙が。18日に地元の店主らが集まり、地域の現状について話し合ったところ、厳しい状況が浮き彫りに…。

二番街発展会会長の川村さん:
「大変厳しい時期で、飲食店も本当に苦しい中でみなさんやっている」

飲食店が入るビルのオーナー:
「予算も見ているけど、ここまでかけて(新サービスを)やるのは無駄かなって」

 一方、四日市のご当地グルメ、とんてき風の焼肉が人気の店は、通常午後10時閉店ですが、18日から午後9時までに。新たにランチ営業も始めましたが、売り上げは半分ほどに減っています。それでも営業を続ける理由が…。

店の担当者:
「時短の要請が入った時点で、(仕入れを)止めてもらったりというお願いを、その日に何軒かしたので。その方たち(仕入れ先)にもちょっと申し訳ないなと」

 営業を続けるのは、取引先や常連客のため。厳しい状況が続く飲食店、ギリギリの経営が続いています。