東海3県の一部の医療機関でも、19日午後から医療従事者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの先行接種が始まりました。

 午後2時から新型コロナワクチンの先行接種が始まった岐阜市の長良医療センター。初日の19日は、接種を希望している医療従事者334人のうち66人がワクチンを接種しました。接種を終えると、15~30分ほど副反応がないか様子を見るということです。

ワクチン接種受けた医師:
「針が刺さるときに一瞬痛みは感じますけど、その後は特に薬が入るときも痛みはなかったですし、インフルエンザのワクチンと比べても痛みは少ないかなと」

 19日に接種を受けた医療従事者66人のうち、1人が唇の痺れ、1人が軽い息苦しさを訴えたということですが、30分の経過観察後、異常はなくなったということです。

 一方、4つの医療機関で先行接種が行われる三重県。そのうち津市にある三重病院でも院長ら12人への接種が始まり、職員らが手順を確認しました。

 三重病院では2月22日から、医師や看護師など合わせて300人ほどが接種する予定で、病院がLINEと共同で開発した専用のアプリを使って、副反応がないかなどのデータを集計することにしています。

 また、四日市羽津医療センターも19日から先行接種が始まり、残りの2つの病院でも準備が整い次第行われます。

 一方、愛知県の名古屋医療センターでも希望者およそ800人のうちの80人ほどが先行接種を受けました。

名古屋医療センターの長谷川院長:
「(先行接種は)安全性をチェックするという、1つの大きな研究として行われています。安全情報をしっかりと見ていただいて、国民の皆さんが安心して予防接種を受けられるような状況ができるといいなと思います」

 接種を受けた医師や看護師は、3週間にわたり体調を報告し、副反応の有無などを確認するということです。

 愛知県では中京病院と豊橋医療センターでも先行接種が始まり、22日には中部ろうさい病院でも始まります。