愛知県の大村知事のリコール運動を巡り、アルバイトが署名を偽造していたとされる問題で、アルバイトの発注は署名集めの期限が迫った去年10月中旬に行われたとみられることがわかりました。

 大村知事のリコール運動を巡っては、県選管の調査で提出された署名のうち8割以上が無効とされ、運動を主導した団体の事務局関係者が、名古屋の広告関連会社に対しアルバイトを集めて署名を偽造するよう発注したとみられています。

 署名集めは、ほとんどの市町村で去年10月25日が期限でしたが、事務局関係者はアルバイトの発注を期限が迫った10月中旬にしたとみられることが、関係者への取材で新たにわかりました。

 署名がリコールに必要な数に達しないとわかり、事務局関係者が署名の偽造に動いた可能性があります。

 発注書には事務局幹部のものとみられる署名と捺印があり、愛知県警はすでにこの発注書を任意で提出を受けたとみられています。

 発注を受けたとされる広告関連会社の社長を、任意で複数回事情聴取するなど捜査を進めています。

 一方、運動を主導した高須クリニックの高須克弥院長と事務局の田中孝博事務局長らは、不正への関与を否定していて、22日午後に会見を開く予定です。