愛知や岐阜など6府県に出されていた緊急事態宣言が、1日から前倒しで解除されました。街の声や行事などに変化はあるのか取材しました。

 午前9時の名古屋駅前…。

男性:
「やっぱり不安だね。もっと少なくなってからでいいのでは」

女性:
「仕方ないかなと思う。(閉店)時間も1時間早くなっちゃってたし。(解除されて)ありがたい」

 1日から前倒しで解除となった愛知や岐阜などの緊急事態宣言。通勤の様子には大きな変化はみられませんでしたが、仕事での変化は…。

20代会社員の女性:
「変化は今のところまだないですね。会社でも『会食をやめてくださいね』と出ていて、それも解除にはなっていないので」

20代会社員の男性:
「会社の会議をやるんですけど、それを開催できるのも解除があったからなのかな」

 会議などが再開される職場もあるようですが、解除となっても慎重な姿勢を見せる企業が多いようでした。

 1日の名古屋は最高気温18.3度のぽかぽか陽気。白やピンクの美しい梅の花が見ごろを迎えている名古屋市千種区の平和公園では、散歩がてらに梅の花を眺めたり写真を撮る人の姿が見られました。

訪れた女性:
「梅の花を見に、きれいだった。(Q.緊急事態宣言が解除されたが?)まだ解除しない方がいいと思う。早いような気がします」

訪れた母親:
「ピクニックしに。(宣言解除で)ちょっと気が楽になったかな」

 愛知県の公立高校約150校では1日が卒業式でした。

卒業生答辞:
「またいつか成長した姿を見せられるよう、立派な大人になるために努力し続けます」

 344人の卒業生が巣立った名古屋市の天白高校では、消毒や換気などを徹底した中で行われましたが、参加は3年生のみ。さらに校歌は歌わず、スピーカーから流れるものを聞く形に。緊急事態宣言の前倒し解除の決定前から決まっていた感染防止対策を、そのまま実施しての卒業式となりました。

卒業生:
「式が中止にならなくてよかったと思います。4月から東京に行っちゃうので、友達と離れ離れになるのがすごく寂しいです」

別の卒業生:
「イベントがなくなったり、部活の最後の大会が中止になって最悪だなと思ったけど、これからがすごく楽しみでわくわくしてます」

 愛知県田原市では解除を受けて1日からオープンした潮干狩り場も。干潮の午後1時過ぎに合わせて大勢の人が訪れ、マスクを着けるなどしながら潮干狩りを楽しんでいました。

女性客:
「楽しいですね。ちょうど天気もいいので。そんなに来ないかなと思っていたら、思ったより人が来ていますね」

男性客:
「結構大きいよ、粒いいもんな。間隔あるし、お互いに気を使いながら」

 去年はコロナの影響でオープンできる日が限られ、売上が落ち込んだこともあり、地元の漁協は前倒しでの解除を歓迎しています。

小中山漁協の小川さん:
「歓迎です、よかった解除になって。去年は(売上が)例年の半分ぐらい。たくさんの人に、休みの日には家族連れにも来てほしい」

 また、愛知や岐阜では営業時間の短縮要請も1日から1時間遅い午後9時までに。名古屋・栄の飲食店は…。

店長:
「きょうは午後5時半からで、8時半ラストオーダー、9時閉店です」

 この飲食店はもともと午後10時までの営業時間を、緊急事態宣言中は要請に従って午後8時までに。変更に伴い1日から午後9時までの営業に切り替えますが、客足の戻りの見通しは厳しいようです。

店長:
「どうなんですかね、厳しいと思います。コロナというのが無くならないと(客足の回復は)無理でしょう。これ以上(感染者が)増えなければいいなと思う。あとはしょうがないです。本当にしょうがない」