例年、公立高校の一般入試直前に開かれる愛知県の中学校の卒業式。名古屋市教育委員会は4日の市議会本会議で、2023年から時期を見直す検討を始めると表明しました。

 名古屋市立の中学校は例年、愛知県内のほとんどの公立中学校と同様、公立高校の一般入試の直前に実施しています。

 入試の直前では落ち着いて卒業式に臨めないといった声は以前からありましたが、愛知県が公立高校の入試に、数日間の間隔で2度試験を受ける独自の複合選抜制度を採用していることもあって、これまで時期の変更は検討の俎上に上りませんでした。

 しかし2023年から、公立の一般入試の回数を1回に絞る改革が実施されることから、名古屋市教委は4日の市議会本会議で、2023年以降の卒業式を試験後かつ合否発表前の時期にずらす検討を始める方針を示しました。

 名古屋市が今後示す判断は、県内のほかの自治体にも影響を及ぼすことになりそうです。