4月から店の商品の「総額表示」が義務化されます。これまで商品の値札は、税込み価格・税抜き価格が店によってバラバラでしたが、店がどう変わるのか取材しました。

 キャベツ100円、里芋100円、小松菜100円…。愛知県尾張旭市にある安さが自慢のスーパー「タチヤ」です。

(リポート)
「こちらのコーナー、赤字で表示されているのは税抜きの価格です。この表示、4月からは税込みで出すことが義務付けられます」

 商品の値札は、税込み価格で表示する「総額表示」が4月から義務付けられます。つまり、レジで実際に支払う金額を表示しなくてはならなくなります。

 例えば値札が480円のタイは、4月からは消費税分を加えた518円と表示しなくてはなりません。

 この店では、これまで「税抜き価格」のみを表示して商品を販売してきましたが、総額表示の義務化にあわせ、新たな値札の準備をしていました。さらに2月からは…。

タチヤの店員:
「(税込み価格が)覚えきれていないので。いちいち電卓たたいて計算する手間を省くために」

 商品価格の「早見表」を導入。左側には税抜き価格、右側には税込み価格。現在、税抜き価格しか書かれていない商品のポップに、税込み価格を書き足すために使います。

 しかし店の商品の種類はおよそ5000点。対応に追われています。

70代の男性客:
「税込みの方が分かりやすいと思う」

20代の女性客:
「税抜き価格で計算していて、レジに行ったとき『あっ』て思うので。全部税込み価格だとありがたいかなと思います」

 お客さんからは、値段がわかりやすくなり親切との声が上がっていますが、店では「税抜き価格お客さんにお値打ちな印象があると思うので、税込み価格というのは高く感じるのかなという心配がある」と話しています。