愛知県知事リコール団体は、活動で5900万円あまり使っていました。

リコール団体の田中事務局長:
「組織活動費というのは4149万7544円。これがまさにリコール活動費用です」

 29日、取材に応じた元県議会議員でリコール団体の田中孝博事務局長。大村知事へのリコール運動で、5900万円あまり支出したことを明らかにしました。

 大村知事へのリコール運動を巡っては、県の選挙管理委員会の調査で提出された署名のうち8割以上に無効の疑いがあるとされ、リコール団体の関係者が名古屋の広告関連会社に、アルバイトを集め署名を偽造するよう発注したとみられています。

 田中事務局長によりますと、収入ではクラウドファンディングや寄付で5000万円近く集め、「高須クリニック」の高須克弥院長からも1200万円借り入れたということです。

 支出では5900万円あまりのうち、大半の4100万円が署名集めをする受任者の募集などの「組織活動費」に、ほかにも人件費で700万円あまりが使われたということですが、田中事務局長は署名偽造に関連する支出は「ない」としています。

 署名偽造を巡っては、愛知県警が地方自治法違反の疑いで捜査を進めています。