■「御朱印」のお城版…「御城印」発行の城広がる

 女性を中心に、神社やお寺でもらう「御朱印」集めがブームとなっていますが、“お城”でも同じような「御城印(ごじょういん)」を発行するところが増えています。

 まず取材班は、名古屋のシンボル「金シャチ」輝く名古屋城へ。

 観光客20人ほどに聞きました……が、「殿様が使うはんこ?」、「御朱印は知っているけど、御城印はわからない」など、まだ余り知られていない様子。

 そこで、名古屋城に“出陣”していた「おもてなし武将隊」の織田信長公に聞いてみると…?

名古屋おもてなし武将隊・織田信長:
「ほうほうほう。御朱印のようなやつか、名古屋城と書いてあって、徳川の家紋がドーンと押された。知っとる知っとる」

 名古屋城の売店で手に入るとのことで早速行ってみると、インパクト大!

「名古屋城」と書かれた白い封筒に入れられた御城印には、信長公の説明通り、徳川家の「三つ葉葵」がドーンと押されていました。

 しばらく売店を観察してみると、次々と買い求める女性の姿が…。

女性の購入客:
「家紋がかっこいい。日付が入っているので記念になるし、楽しみになるかな」

別の女性購入客:
「収集癖じゃないけど、心をくすぐられますよね」

 一方で、こんな声も…。

夫婦の購入客:
妻「(御朱印のように)実際に書いてもらえるといいんだけど」

夫「寺に行くと書いてくれる、あの雰囲気はすごくいいですね」

 そう、御朱印のように手書きかと思いきや、実は印刷。しかし、ちゃんと理由もありました。

名古屋城振興協会・阪野将司さん:
「お城に来られた記念のスタンプ代わりのようなものですかね。お城には城主様やその藩の主が住んでいるものですから、家紋が印刷されていることが多いですね」

■全国30以上のお城で販売「御城印」

「御城印」のルーツは長野県の松本城とされていて、30年ほど前から販売されています。

 1枚300円ほどですぐ渡せるように印刷されたものが多く、「御朱印ブーム」にあやかろうと2、3年前から発行するお城が急増。現在、全国30以上のお城で販売しています。

 ちなみに滋賀県・彦根城の「御城印」は、城主・井伊家の赤い甲冑にちなんで紙が真っ赤なデザイン。

 島根県の月山富田城は、三日月に勝利を祈る武将のシルエット。難攻不落の城として知られ、受験生に人気です。

■「全国のお城を巡っていただくきっかけになれば」

 そんな中、こだわりの「御城印」で来城者を増やしているお城がありました。

 向かったのは木造で再建した城としては日本で最も古い、岐阜県の郡上八幡城。秋から冬の早朝に、朝露の中に佇む姿は「天空の城」とも言われています。

 こちらでもらえる御城印には、歴代城主五家の家紋が押されています。さらに、岐阜県らしさを出そうと、職人が手漉きで漉いた伝統の「美濃和紙」を使用。

 2017年から発行していて、多い日で1日100枚以上売れる人気ぶり。また、地震の被害にあった熊本城を支援しようと、売り上げの一部は熊本城の復興にも役立てられていました。

郡上八幡産業振興公社・小木曽匡さん:
「発行するお城が増えていますので、お客様が全国のお城を巡っていただくきっかけになれば嬉しいと思います」

 お城に来た記念に…。手軽に集められる「御城印」は「御朱印」に続くブームとなりそうです。