“搭乗遅れ”減るか…世界初『空港での顔認証』導入へ 空港内映像と合わせ位置情報把握 中部国際空港

飛行機も顔認証で。乗客の位置を把握することで出発の遅れを減らすことができるシステムが公開されました。
(記者リポート)
「中部国際空港で世界で初めての導入を目指しているのがこちら、顔認証システムで搭乗者の位置情報が送信されます」
空港で導入されれば世界初となる顔認証システム。29日、愛知県の中部国際空港で、国の研究機関とデンソーウェーブなどが共同で開発したデモ機が公開されました。
飛行機の出発遅らせる原因の一つが「乗客の搭乗遅れ」。
システムはまず、荷物預ける際に顔のデータを登録。乗客の情報と電子タグを付けた荷物の情報を紐づけ管理します。
これまで空港職員が行っていた搭乗券のチェックも自動化して、乗客が搭乗口へ向かったかどうかを確認。さらに…。
(記者リポート)
「登録した顔のデータと設置されたカメラの映像を合わせて、搭乗者がどこにいるのか特定できます」
顔認証システムをもとにタブレット端末に搭乗者の位置が表示され、スタッフによる捜索が簡単にできます。
これにより、未搭乗者を早く飛行機に乗せて出発の遅れを減らすことができます。
デンソーウェーブ 渡辺淳さん:
「2020年にオリンピック、パラリンピックでたくさんの人が海外からやってきます。非常に素早く処理できるのでいろんなお客さまへのメリットがああります」
搭乗遅れで出発が遅れた航空機は年間で5万便にも上るというデータも…。システムは2020年の導入を目指しています。
(最終更新:2019/01/30 12:30)