全国各地で悲惨な死亡事故が相次いでいますが、愛知県日進市で3D技術を駆使した「シミュレータ」による交通安全教室が開かれました。

 3日、愛知県の日進市役所で開かれたのは街並みを再現したバーチャルな空間を歩く「シミュレータ」体験。

 設置された3つの画面の前に立ち、足踏みや腕を振ると前のセンサーに反応し進みだします。設定は様々で天候は晴れ・雨・雪、さらに、スマートフォンの急な着信までも忠実に再現します。体験したのは地元の高齢者9人です。

 シミュレータの映像を見てみると、信号が青に変わり女性が左右を確認して信号交差点を渡りますが…渡り切る最後に油断をしてしまい、左から来た自転車とぶつかってしまいました。

 また、別の女性は信号や横断歩道がない道路を渡ろうとします。歩行者に気付き車が止まりさらに左側から右折してくる車も止まりますが…背後から来たオートバイにぶつかってしまいました。

 体験した高齢者は安全確認をしながら渡っていたものの、オートバイ目線の映像を確認すると、ちょうど車に隠れていて歩行者が見えていなかったのです。

 さらに、夜に雪が降り前の信号機も見えづらい状況をシミュレータで再現すると、歩行者の女性が手を挙げてドライバーの視界に入るようアピールしても、横断歩道を渡り始めてすぐに右折車と衝突…。

警察の担当者:
「高齢者にシュミレーターを体験していただいて、色々な危険を疑似体験していただき、実際に横断歩道を歩行する際にいかして事故防止につなげていただきたい」

体験した高齢女性:
「右、左、と最初は確認しながら、もうすぐ(道路を)渡り切るときに(左の)車の背後からオートバイが来て(ぶつかった)」

別の高齢女性:
「自分も運転する側でもあるので、気をつけたいなとさらに思いました」

 昨年、県内で歩行者が巻き込まれる死亡事故は69件で、うち約7割の49人が高齢者だということで、警察は反射材の着用や交通ルールの徹底を呼びかけています。