石川遼選手が出場する『第50回トップ杯東海クラシック』が、10月3日に開幕します。10年前、劇的な逆転勝利で優勝した三好で、再び頂点を目指します。

 今年7月、復活勝利をあげた石川遼選手。ようやくつかんだ3年ぶりの勝利に、あふれ出た涙…。

石川遼選手:
「自分なんかよりもギャラリーの皆さんの方が、信じて待ってくださっていて…」

 10月3日から始まる『第50回トップ杯東海クラシック』。10年前、この場所で繰り広げられたのは、誰にも予想できない大逆転劇でした。

<当時の実況>
「これも振っていった!乾坤一擲のショットはイーグルチャンス!」

 トップを猛追するイーグルパット。そして…。

<当時の実況>
「ここまで幾度のスーパーショットを放ってきた石川のセカンド…来た!これは偶然などではありません、真の実力です!」

 劇的な逆転優勝。

石川遼選手(当時の優勝インタビュー):
「もうこんなシナリオは誰もかけないですよね」

 当時18歳の石川遼選手。高校生ながらこの年の賞金王にも輝きました。

 あれから10年、理想のスイングを求め試行錯誤をするうちに、体には大きな負担がかかっていました。

石川遼選手:
「10代の頃とは体も変わりましたし、年月が経っているのにもかかわらず、自分の体に対してちょっと傲慢さがあったというか、やっぱ甘く見てた部分があって」

 5月には試合中に背中を肉離れ。痛みに耐えながらのラウンドとなりました。翌日、自身初の棄権を決意します。

石川遼選手:
「今まで技術のことしか考えてなかったんですけども、『体・技・心』という順番というか、やっぱり体というのがすごく大事になってくると改めて感じました」

 人知れずトレーニングを重ね、迎えた7月。3年間も遠ざかっていた勝利に、あふれだした思い…。

石川遼選手:
「他のスポーツだったらもう引退だったかもしれないし、戦力外通告だったかもしれないし。よっぽど自分なんかよりもギャラリーの皆さんの方が信じて待ってくださっていて、どんなときでも応援してくださってたので。ホントに皆さんの力で勝てました、ありがとうございます」

 復活勝利をきっかけに、自身初となる2大会連続優勝。さらに他の大会でも、上位に名を連ねています。

石川遼選手:
「試合が続いても体力を失わずに、強い体を維持し続ければ、毎週のようにいいパフォーマンスが出せるんじゃないかなって思うので」

 ケガをきっかけに見つめなおした自分自身。逆境を乗り越え、取り戻した強さと自信を胸に、迎えるは10年前に制した『トップ杯東海クラシック』。

石川遼選手:
「まぁやっぱり自分が覚えてるものってのは、ギャラリーの方の歓声ですかね、18番でもらえた歓声。当たった時の手応えとか感触とかは忘れていってしまうんですけど、やっぱりああいう音とかどういう心境でいたかとか、そういうものは覚えてますね」

 石川遼選手の中にいまだに残る、10年前の奇跡の余韻。思い出の場所で再び頂点を目指します。

石川遼選手:
「新しい自分のゴルフを見てもらえるように、努力してやっていきたいと思います。応援よろしくお願いします」