『院内感染』対策は…クルーズ船の新型コロナ感染者 “開院前”の医療センターが最大200人受け入れへ

新型コロナウイルスの感染者を受け入れる、愛知県岡崎市の藤田医科大学岡崎医療センター。
「ダイヤモンド・プリンセス号」で新型コロナウイルスの陽性反応が出たものの、発症が確認されていない35人、それに加えて、陰性で同伴を希望した人が18日午後8時ごろに到着する予定です。
医療センターによりますと、少なくとも2台以上のバスに乗り、パトカーに先導されて到着する予定で、感染者と非感染者を分けて移動しているとみられます。
この医療センターは、JR岡崎駅から南西に1.5kmほどの新しく区画整備が進められているエリアの隅に位置し、道路を挟んだ向かいは小学校となっています。
もともと4月に開院予定で、建物の中にはすでに灯りが点いていますが、プライバシー保護のためブルーシートに覆われているため中の状況は確認できません。
建物は8階建てで4階以上を乗員乗客の居住エリアとし、部屋の振り分けは相部屋の可能性もありますが、今ところまだ分かっていません。
館内の移動などには制限を設け、施設内のエレベーターは運用を1基にし、医療関係者も接触の際には防護服を着用するなど感染拡大の防止策をとるということです。
開院前のため、医療処置はできませんが、医師や看護師を常駐させ、症状が出た人は県内の指定医療機関に搬送されるということです。
18日午後6時から周辺住民への説明会、8時ごろに乗員乗客を乗せたバスが到着予定で、8時半すぎにはメディア向けの記者会見が行われる予定です。
また、19日以降も数日間にわたり、最大でおよそ200人を受け入れる予定です。