新型コロナウイルスの感染者らの受け入れが続く愛知県岡崎市の医療センター。現在は83人が滞在しています。そんな中、自由に出歩けない感染者らを励まそうと、21日地元の農家らがイチゴなどを差し入れ。地元住民や企業らによる支援の輪が広がっています。

農家:
「岡崎の有志が作った野菜・果物を食べてください」

 21日朝、藤田医科大学岡崎医療センターに届けられたのは、真っ赤に実ったイチゴにミニトマト、それに300キロのお米。

 現在、この医療センターに滞在する新型コロナウイルスの感染者ら83人を励まそうと、地元の若手農家の人たちが差し入れました。

 今回イチゴを差し入れしたのは、岡崎市の農家の3代目・内田さん(42)。差し入れた背景には、20年ほど前、父親が入院した時の体験があるといいます。

農家の内田さん:
「(父親は)1か月少しは入院してたと思いますので。体は元気で本当に今の状況(新型コロナウイルス感染者)と同じような形、よく似てると思うんですよね。出たいけど出れない。今までずっと船の中にいて、それからまた今度は部屋の中にいるという状況で。なかなか外の空気も吸えないと思うんです」

 滞在する人たちに少しでも笑顔を…と内田さんが差し入れに選んだのは、甘さが特徴のイチゴでした。

農家の内田さん:
「甘味が多くて酸味が少ないということで、人気がある品種の一つですね。岡崎のおいしいものを食べて、元気になってもらいたいという気持ちでいっぱいです」

 岡崎での滞在が少しでも良い思い出になれば。そんな思いを込めた支援は、地元の企業からも…。

まるや八丁味噌 浅井郎社長:
「ご労苦がとても多い患者の方たちが遠路、岡崎まで来られたので、何かしたいというのでいろんな方からいろんな協賛をいただきました」

 20日は、特産の八丁味噌を使ったかりんとうやみそ汁に、岡崎の銘菓などもそれぞれの企業から届けられました。

 地元で徐々に広がる支援の輪。中にはこんな贈り物も…。

藤田医科大学 守瀬室長:
「こちらの封書を持たれて駆け寄って来られて…『全快を祈ります』。これは入ってる方に対する言葉で。それから裏には『ようこそ岡崎へ。大変でしょうが、先生方頑張ってください』これは医療者に対するお言葉だと思います」

 医療センターによりますと、封筒の中にはお金も入っていて、19日夕方、匿名で届けられたということです。

 ダイヤモンド・プリンセス号からは20日夜、第3陣となる39人が到着し、これまでにあわせて96人を受け入れた医療センター。

 このうち13人が肺炎の疑いで搬送されましたが、現在も83人が滞在しています。

 21日は新たな受け入れはないということですが、医療センターは地元の支援について「好意が大きな力になります」と話しています。