感染が拡大している新型コロナウイルス。心配される一つが、一般的に抵抗力が弱いとされる子供への感染です。子供を守る動きが各地で広がる中、大人ができることを取材しました。

 名古屋市東区の幼稚園で開かれた自転車教室。警察官が安全な自転車の乗り方を指導する中、見渡すと付き添う保護者の多くがマスク姿の一方、園児らはマスクをほとんどつけていません。

園長:
「朝登園の時はマスクしてきてるんですけどね。どうしても遊んでる時にはポケットにしまっちゃう子も多くて」

保護者:
「マスクは嫌がるので、帰った時の手洗いとうがいだけ、やってもらうようにしてます」

 園児はなかなかマスクをつけることができず、この幼稚園では対策として手洗いや消毒を徹底するよう呼びかけていました。

 感染が拡大している新型コロナウイルス。

 各地で10代、小学生の感染が相次ぐ中、名古屋市教育委員会は市立学校の児童・生徒らに感染者が出た場合には休校とする方針をまとめ、卒業式も縮小するよう要請。

 岐阜市の市立学校では年度内の授業参観が中止となるなど、東海地方でも子供を守る動きが広がっています。

 平日でも多くの子供が訪れる名古屋市中区の名古屋市科学館。

(リポート)
「名古屋市科学館では受付の職員はマスクをつけて対応していまして、さらにアルコール消毒も設置されています」

 風圧で浮くボールに触れる子供。科学館の魅力といえば、何といっても展示物を実際に触って体験できること。しかし、不特定多数の人が触ることになるため、感染対策として科学館側は消毒の回数を増やしたといいます。

科学館の担当者:
「開館前と閉館後に清掃作業や除菌は行っていたんですけれども、(感染拡大を受けて)お客さまの状況に合わせて適宜、会館中も重点的にやっております。一部、保育園や幼稚園の団体の皆さまから、(見学やプラネタリウムの)キャンセルをいただいてるところもございます。安心してご観覧いただけるような状況になることを願っております」

 名古屋市科学館では感染対策として館内の6カ所に消毒液を置き、館内アナウンスなどで手洗いや消毒を呼びかけていました。科学館を訪れていた親子連れは…。

母親:
「(子供が)マスクを嫌がるので、私がマスクつけてるのも子供が嫌がって取っちゃうので…」

別の母親:
「うがい・手洗いを徹底して…。何をしたらいいか分からないし、マスクもあまり手に入らないという感じ」

 子供を守るため、大人ができることは…。感染症に詳しい公立陶生病院の武藤義和医師に話を聞きました。まずは、子どもが感染するリスクについてです。

武藤義和医師:
「(中国の発表では)お子さん、すなわち10歳未満の方は(感染が)1%もないといわれています。幸いなことに亡くなった方も一人もいない」

 気になる子どもの予防については…。

武藤医師:
「何かと接触したらしっかりと手を洗うこと。こういったことを親御さんがしっかりと教育してあげるといいかなと思います。(マスク嫌がる子には)キャラクターもののマスクであるとか、かわいらしい絵を描いてあげると、子供さんも着ける気になってくれたり」

 また、マスクの着用には注意も必要だといいます。

武藤医師:
「マスクの覆う面を触りすぎて手のウイルスを顔につけることにもなるので、症状のない方がマスクをつけることのほうがリスクになる可能性もある」
(最終更新:2020/02/27 19:19)