新型コロナウイルスが与える経済へ深刻な影響。10日も株価が一時1万9000円を割るなど不安定な値動きを見せています。

 こうした中、苦境に立たされているのは資金力に乏しい“中小企業”です。名古屋では中小企業向けの支援制度を希望する経営者らが相次いで申請を行っています。苦悩する事業主の声を聴きました。

(リポート)
「こちらでは、中小企業向けの融資制度を利用しようと、朝から多くの人が行列を作っています」

 名古屋市千種区にある中小企業振興センター。受付が始まる午前9時前にもかかわらず、およそ50人の列ができていました。

 政府は新型コロナウイルスの影響で資金繰りが悪化している中小企業向けに、借り入れ金を保証する制度を設けています。

相談者:
「(担当者に対して…)うちの主な取引先、中国製の部品を使われているので、その部品が入ってこないので組み立てができない…」

 申請に必要な手続きに訪れたのはこの日だけで150人あまり。センターの職員が最近の売上高の減少幅や財務状況について確認し、申請に必要な手続きを進めます。相談に訪れた人は…。

飲食店経営者:
「お店によってですが(売り上げが)8割減のところもありますね。予約はほぼキャンセル、インバウンドは完全にゼロですね。一般のインバウンドツアーも個人の方もほぼキャンセルだし、日本の宴会も年配の方が多いので…しかたないと思いますね」

別の飲食店経営者飲食店:
「全然だねぇ。人がおらんもんね、街に。(売り上げは)半分くらいやろうと思う。(Q.このままだと…?)閉めなきゃいけないくらいだろうね」

ウェブ制作・ウェブ教室講師:
「取りやめになったりとか延期になったりとか。2月後半くらいから、3-4月に関しては一回まっさらになっちゃったんで。風評の部分も含めて、自粛ムード・モードになっちゃってますね」

 センターへの相談は外国人観光客減少の影響を受けた観光業やホテル業などに加え、最近では国内需要の減少から飲食業など多くの事業者から相談が寄せられています。

名古屋市中小企業振興センター 中谷所長:
「今月に入りましてから相談みえる人は日に日に増えております。リーマンショック以来の出来事という風に考えております」

 一方、名古屋市中村区にある愛知県信用保証協会。愛知県が9日から新型コロナウイルスで影響を受けた中小企業向けに独自のつなぎ融資制度を導入したことから、申請手続きについてや制度内容などについて問い合わせが殺到しました。

 相談は融資を行う側の金融機関からも…。

<信用金庫と信用保証協会担当者同士のやりとり>

信用金庫の担当者:
「終息がどうしても、先が見えない状況なので、我々もスピーディに対応できるように準備していかないといけないなと」

信用保証協会の担当者:
「特に飲食店さんは売り上げが激減していらっしゃいますので。3か月間運転資金を出して収まればいいんですけど、そこから収まらないと別段の手だてを…」

 長引けば長引くほど企業の体力は奪われます。金融機関も運転資金が底をつかないようあらゆる融資の提案をすることを考えています。

 経済に暗い影を落とす新型コロナウィルスの影響。政府は10日新たに中小・小規模事業者向けに実質無利子、無担保で融資する「新型コロナウィルス感染症特別貸付制度」を創設することを決め、不安の解消に努めています。

 愛知県信用保証協会では3月中は特別に土日や祝日も融資に関する相談を受け付け積極的に対応したいとしています。