東海地方の新型コロナウイルスの感染者数は愛知で178人、うち19人が死亡、岐阜で27人、三重で11人と連日じわじわと増え続けています。

 中でも愛知県でこのところ目立つのが、感染経路がわからないケースが増えていることです。

 感染者が急増している東京では、患者を収容しきれない『医療崩壊』への警戒感が強まっていますが、愛知県では病床の確保は大丈夫なのでしょうか。

 31日夕方の名古屋市千種区役所…。防護服を着た人が庁舎の消毒作業に追われていました。

(リポート)
「千種区役所です。朝から多くの区民の方が利用していますが、一部の窓口は閉められていて閉鎖を示す貼り紙がしてあります」

 感染した50代の女性職員が所属する保険年金課の一部の窓口は、1日も閉じたまま。濃厚接触した可能性のある職員19人が自宅待機したためで、再開は2日になる見通しです。

区民:
「住民票を取りに来ました。東京で感染者が多いイメージでしたけれども、気をつけなきゃいけないなと思います」

別の区民:
「じわじわと近くに来たかなという感じですね」

(リポート)
「愛知県は今日から新型コロナウイルス対策の専門部署を発足させました」

 愛知県の対策室は30人体制。医師の資格を持つ「室長」をトップに検査体制の拡充にあたるほか、市民からの電話相談などを担当します。

 それらと並んで今、対策室に求められているのが…。

愛知県新型コロナウイルス感染症対策室 伊藤担当課長:
「医療体制を確保していくことが喫緊の課題だと考えております。日々医療機関の皆さまと調整しながら病床の確保に努めているところでございます」

 ニューヨークのセントラルパークに現れたのは仮設のテント病院。ニューヨーク州では感染者が6万人に達し、今後3週間で病院の収容能力が限界に達するとしています。

 東京でも500床の受け入れ態勢のところ、30日夜の時点で394人が入院していて、最近の感染者の急増を考えるとすでにひっ迫した状況といえます。

 現状、愛知県はただちに確保しているベッドが満床になる状況ではないとしていますが、最近の感染状況を分析すると気になる傾向が見えてきます。

 愛知県の感染者は3月31日時点で178人。当初は名古屋市内のスポーツクラブとデイサービス施設に関連する2つのクラスターで感染が広がっていました。

 しかし3月21日以降に感染が判明した39人の内訳を見てみると、クラスターの患者は岐阜県可児市の合唱団・スポーツジム関連を含め6人にとどまっています。

 一方で、経路がわかっていない感染者が19人と全体の半数近くを占めています。3月下旬以降明らかに傾向が変わっているのです。

愛知県新型コロナウイルス感染症対策室 伊藤担当課長:
「保健所が患者さんの行動歴・接触歴を調査しておりますけど、残念ながらどこで感染したか分からないものも増えているのも事実でございます」

 感染経路のわからない患者の増加は「感染爆発」につながる恐れもあり、愛知県は引き続き医療機関と連携し病床の確保を進める方針です。
(最終更新:2020/04/01 18:14)