調理家電、テレワーク関連が“爆売れ”…新型コロナで売れ筋に変化 バッファローは前月比200%の商品も
新型コロナウイルスの感染拡大で、今、売れ筋家電に変化が出ています。“爆売れ”の背景には急速に進んでいるテレワークがありました。
名古屋市内の家電量販店。新型コロナウイルスの感染拡大で、“売れ筋”に変化が出ているといいます。
ビックカメラの担当者:
「自炊をされる方が増えておりまして、こういった電気を使って調理ができる調理家電が売れております」
外出を控える中、自宅でご飯を食べる人が増えていて、1万円前後のホットプレートなどが売れ筋だと言います。3万円から6万円ほどと高額な「圧力鍋」なども人気だそうです。
そんな中、ある一角にカラの陳列棚が…。
同担当者:
「ヘッドセットやウェブカメラなどが売れております。前年と比較して、なんと4倍も売れている状況でございます」
今、爆発的に売れているのが、パソコン周辺機器。ウェブカメラやハードディスクのほか、「データ量無制限・速度制限なし」が売りのポータブルルーターは、納品が追い付かないほどの人気だといいます。
その理由を名古屋のパソコン周辺機器メーカー・バッファローに聞きました。
バッファロー広報 浜岡さん:
「多くの企業さまがテレワークに移行されたことで必要になって、いざ家で仕事をするとなったときに、ウェブカメラとヘッドセットの需要が高まってまいりまして、3月の販売数量が前月比の200%」
急速に進むテレワーク。オンライン会議で使う、ウェブカメラなどのニーズが高まっているのです。さらに、パソコンをネットとつなぐルーターを買い替える人も。
バッファロー広報 浜岡さん:
「お使いのWi-Fiルーターが古いモノだったりしますと、たとえば仕事されるお部屋まで電波が届かなかったりですとか、ビデオ会議を行った際に、ビデオが遅延するということを感じられて、より上のモデルに買い替えをされたと」
新型コロナウイルスの感染拡大で、バッファローもテレワークを導入。今では営業部門の8割に広げています。オンライン会議が増えたことで、自社製品の改善点に気づくことも。
バッファロー広報 浜岡さん:
「われわれがテレワークを実践することで、どういったものが必要なのか、どういった環境が必要なのかということに、気付いた点もございますので、今後お客さまに提供する商品の開発に活かしていきたいと考えております」
テレワークで社員研修を行う企業もあります。建設業のエンジニアを派遣している名古屋の会社。一見、通常業務をしているように見える男性は、新入社員研修中。ビジネスマナーなどの講習をオンラインで受けていました。
画面には同期たちの顔。ですが…。
参加した新入社員:
「(同期の人を)全員把握してるかといわれると…今は少し難しいですね」
新型コロナウイルス対策で入社式はいまだ行われておらず、同期と顔を合わせる機会もほとんどないためです。オンライン研修について、参加者は…。
新入社員:
「自分の知識だったりとか周りの理解度がどのくらいかなのかとか、私が理解してることがあってるかなというのが、みんなと確認できないのがちょっと不安なところかなと思います」
別の新入社員:
「大きい会場でやる時には、なかなか手を挙げにくかったりするので、オンラインでは個人で質問できるところがいいなって感じています」
みんなで集まって悩みを共有したいという不安の一方、オンラインには「個人に直接話しかけられているような感覚になる」という良さがあるようです。
講師を務めた先輩社員は…。
先輩社員:
「対面式ですと、表情を見ただけでも何となく分かったりもするんですけど、やっぱり気配とか空気感が分からないという点では、ウェブ上ではちょっとやりにくいところは実感しております。様々な教育コンテンツの配信とかをウェブでやるための1つの実験、問題の検証の機会にはなったかなと思います」