部活動で汗を流してきた高校生たちの舞台がなくなりました。新型コロナウイルス蔓延の影響で、今年夏の全国高校総体・インターハイが史上初めて中止となりました。

 頂点を目指す高校生が熱い戦いを繰り広げる全国高校総体「インターハイ」。しかし…。

高体連 岡田正治会長(26日):
「令和2年度、全国高等学校総合体育大会の全競技、および総合開会式を中止する」

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、今年夏に21府県で分散開催される予定だった大会が中止に。

岡田会長:
「移動や宿泊等による感染リスクは大きく、全国の医療機関が新型コロナウイルス感染症への対応に追われる状況にあり、大会実施に伴う事故等に十分な対応ができないことが懸念される」

 発表から一夜明けた27日。三重県の松阪市役所に置かれたカウントダウンボードには「中止」の張り紙が…。

 松阪市はインターハイのアーチェリー会場で、7月21日からおよそ700人の選手などを受け入れることになっていました。

松阪市 国体推進室 熊野さん:
「この大会に向けて努力を重ねてきた子供たちのことを考えると、本当になんて言葉をかけていいのか」

 衝撃は高校の現場にも…。

 5年連続で、名古屋の桜花学園と岐阜女子高校が決勝で対戦している女子バスケットボール。現在2連覇中の桜花学園・井上監督は…。

井上監督:
「全員集めてインターハイがなくなったという話はしました。解散した後で相当泣いている選手がいたと聞いていますね」

 さらに、打倒・桜花学園に燃えていた岐阜女子高校の安江監督は…。

安江監督:
「(桜花学園は)十分射程距離にありましたので、悔しいけど今はちゃんと我慢しようと。でもその次が必ずあるだろうから」

 一方、競泳で過去にはインターハイ男女アベック優勝の実績を持つ、愛知・豊川高校。

豊川高校の担当者:
「大多数の生徒が、豊川高校に行ってインターハイで総合優勝しようとか、個人で表彰台に上ろうという目標を持って入ってくる生徒が多いですので、特に3年生にとってはこの中止というのは目の前が真っ白になる状況だと思います」

 高体連は、インターハイ中止のかわりに各都道府県の高体連に「成果を発表する場の設定」を検討するように求めています。

 高体連は、今回の決定は「高校生の夢を奪うものではなく、命を守ること」と説明しています。