去年のバレーボールW杯で大活躍した日本代表のエース、西田有志選手。若くしてエースにのし上がった西田選手の原点は、両親との固い絆でした。

 日本の若きエース西田有志選手(20)。去年のワールドカップ最終戦のカナダ戦では連続サービスエースを見せ、日本バレー界に新時代が到来したことを世界に告げました。

 所属する、Vリーグ・「ジェイテクト・スティングス」は、西田選手の人気でチケットは完売。試合会場には多くのファンが殺到します。

 西田選手の全ての試合に駆け付けている母・美保さんと父・徳美さん。

西田選手:
「言っていいかわからないですけど、家庭的にやばかったです、ストイック過ぎて。スポーツに対しての熱がものすごくて。どちゃくそ怒られましたね。それで玄関で正座しとけって言われて5時間くらいずっと正座していました」

実は、両親は実業団のバスケットボール選手でした。

西田選手の母・美保さん:
「左利きはどうもうちの家系みたいで」

父・徳美さん:
「あえて有志は左利きのまま残しました。左利きは有利な点がありますから、せっかく持って生まれたものなので…」

そんな、西田選手と両親にとって忘れられない試合があります。

4年前、西田選手が2年生で出場した春の高校バレー三重県大会決勝。西田選手の活躍で、強豪相手に試合は一進一退の展開でしたが、迎えた第5セット…。

体が限界を迎えて倒れこみ、最後はコートにも立てないままチームは敗退。

西田選手:
「5セット目の時にずっと足がつっていたんですよ。着地しようとしたら、下半身全部つっとって曲がらんくなって」

母・美保さん:「足がピーンとなって、そのまま倒れていった」

西田選手:「着地してダーンっと倒れて。それでお母さんに何言われるのかなと思ったら…」

その時コートサイドにいた両親は…。

母・美保さん:
「私は頭にきて、終わった後泣くどころか怒れちゃって。だって、本人が体力ないから足がつったわけでしょ。負けたのは自分のせいなんで。私たちがバスケットをしていて、足がつるってことは恥ずかしいことなんですよ、体力がないの、練習していないってことなんで。(西田選手が)治療しているところに行って、『お前のせいやぞって』」

「お前のせいで負けた…」。母からの重たい言葉。自分の体の弱さと自覚の足りなさを知った忘れられない青春です。

西田選手:「自分の実力のなさで最後に下半身全部つって、肉離れもしてっていう形で、チームが負けてしまったという姿をコート外から見ていた時に本当に申し訳ない気持ちになってしまって。もう二度とああいう思いをしたくないという気持ちになって。あれが一番分岐点になりましたね」



(最終更新:2020/05/11 21:47)