愛知県のメーカーが開発した「赤ちゃん専用」のフェイスシールドが、小さな命を守るため、いま産婦人科で利用が広がっています。

 豊田市の産婦人科「あかね医院」。

母親の田島さん:
「『すずか』といいます。涼しいに夏と書いて。夏のように活発に、爽やかに育ちますようにと」

 涼夏ちゃん。体重2724グラム、田島家の長女です。愛知県の緊急事態宣言が解除された、5月14日に産まれました。

田島さん:
「うつしたらどうしようとか、うつされたらどうしようとか、そういう不安もいっぱいあった」

 不安と向き合いながらの出産。かけがえのない命を感染から守りたいというお母さんたちの願いに応えるべく、病院側がとっている対策が、小さな顔を覆う一枚のプラスチック。

赤ちゃん専用のフェイスシールド、「ベビーシールド」です。

あかね医院の金森院長:
「自分たちも含めてですね、(ウイルスを)誰がどう持ち込んで、どこから来ても怖いので、やれることはなんでもという形でやらせていただいて」

 重さは14グラムと超軽量。シールドの角も丸くなっていて、赤ちゃんが万が一、強く握ったりしても、手が傷つかないよう工夫されています。

 愛知県みよし市のパチンコ部品メーカー「NAITO」が、およそ2カ月かけて開発しました。

 5月下旬から医療機関向けに販売を開始したところ、全国から問い合わせが殺到し、すでに40以上の産婦人科へ、あわせて2000枚を納めたといいます。

 呼吸しづらいなど、危険性も指摘されている乳児のマスク。ベビーシールドなら飛沫感染などから守れるだけでなく、顔を見ながらの診察も可能です。

金森院長:
「安心感ありますよね。少しでも予防になることがあれば対策をしたいなということで」

 田島家にとって2人目の子となる涼夏ちゃん。大変な状況での出産でしたが、家族が協力して乗り越えることで絆が深まったとお母さんは話していました。

 小さな命を感染から守るため、愛知生まれのフェイスシールドが活躍しています。

 このフェイスシールドは、個人への販売予定はないということです。使い捨てではありませんが、メーカーから病院側には1日で交換するよう薦めています。