見事な逆転劇でした。4日、最年少でのタイトル挑戦記録を31年ぶりに更新した藤井聡太七段。

対局を見守った師匠の杉本昌隆八段は、藤井七段の「凄み」に驚いた一方で、若者だからこその心配事もあるようです。

 瀬戸市出身の高校生棋士・藤井聡太七段(17)は4日、将棋の8大タイトルの1つ、棋聖戦の挑戦者決定戦で勝利。

17歳10か月20日でのタイトル挑戦を決め、最年少記録を31年ぶりに塗り替えました。

藤井聡太七段:
「今までなかなかタイトル戦という舞台まで行けなかったので、それを今回達成できて、1つ前に進めたのかなという風に思っています」

 新たな記録を打ち立てた勝利から一夜明け、地元・瀬戸市はお祝いムード。

瀬戸市民の男性:
「何年に一人、出てくるか出てこんかの逸材だもんでね」

瀬戸市民の女子高生:
「同級生なので、すごなと思いました」

 2016年、14歳2か月の史上最年少でプロ入りした藤井七段。

藤井聡太四段(当時14歳):
「東海地区にタイトルを持って帰るというのが、板谷先生の頃からの悲願でありましたので、ぜひそれを一刻も早く実現できるように、日々精進していきたいと思っています」

 中学校の詰襟学生服で臨んだデビュー戦に勝利すると、連勝街道を突き進み、公式戦29連勝など数々の記録を塗り替え、「藤井フィーバー」を巻き起こしました。

 そして、新たな記録がかかった4日の対局。相手は叡王・王座のタイトルを保持する、永瀬拓矢二冠(27)です。

 攻勢にでる永瀬二冠に対し、藤井七段が我慢する展開に。対局を見守った師匠の杉本昌隆八段は…。

杉本昌隆八段:
「対戦相手の永瀬さんが、用意周到に対策を立ててこられてましたね。ピンチで一時は危なかったです」

 しかし、藤井七段は猛攻をしのぎ反撃に、終盤ついに形勢が逆転します。

杉本昌隆八段:
「藤井七段の指した手が、非常に意表をつく手だったんですね。その手を境に流れが変わって、藤井七段がペース握って逆転勝ちしたという内容でした」

 そして対局開始から9時間44分。

永瀬拓矢二冠:「負けました」

藤井聡太七段:「ありがとうございました」

 見事、100手で勝利。17歳10か月と20日の史上最年少で、タイトルに戦に挑みます。

杉本昌隆八段:
「勝手に経験を積んでいきますので、何の心配もいらない。しいて言うならば、対局が増えれば増えるほど忙しくなってきますし、学校も行かなければいけないでしょうから、学校の勉強は大丈夫かなというのが、ちょっとだけ心配ですね」

 棋聖戦五番勝負は8日に開幕。相手は渡辺明三冠(36)。

 2人は去年2月に初対局し、その時は藤井七段が勝ちましたが、渡辺三冠は、8大タイトルのうちの3つを保持するトップ棋士です。

藤井聡太七段:
「まだ挑戦するという実感があまり湧かないですけど。ただまあ、第1局がすぐにあるので、しっかり気持ちを入れ替えたいなと思います」

 悲願のタイトル獲得へ、瀬戸の高校生棋士・藤井聡太の挑戦は、この夏をさらに熱くします。

※主催:産経新聞社、日本将棋連盟、特別協賛:ヒューリック株式会社 提供:ABEMA
(最終更新:2020/06/05 22:07)