降り続く大雨の影響で、土砂崩れや川の氾濫など大きな被害が出た岐阜県。岐阜県白川町では、川からあふれた水で2階付近まで浸かった住宅もありました。

この被害をもたらしたのは、川と川がぶつかる場所で起きる「バックウォーター」と呼ばれる現象でした。

 茶色く濁り、激しく流れるの川。岐阜県白川町の飛騨川です。このすぐ側でおきていたのは…。

(リポート)
「川沿いに民家があるのですが、民家が水に浸っています」

堤防を越えて民家にまで川の水が押し寄せています。普段は川底まで澄みきった清流「白川」。しかし、今回の大雨で川は一変。理由はただの増水ではありませんでした。

(リポート)
「ここは勢いよく流れている飛騨川と、支流の白川との合流地点です。飛騨川によって川の勢いがせき止められ、あのようにバックウォーター現象で浸水被害も起きています」

 バックウォーター現象とは、川の流れが逆流したりせき止められる現象。

今回氾濫したのは主流の飛騨川と、そこに流れ込む支流の白川が合流する地点のすぐ側です。大雨により飛騨川が増水し水位が上昇したため、そこに流れこむはずだった白川の水が停滞。

行き場所をなくした水がどんどんたまり水位が上昇、氾濫しました。

 氾濫が起きた当時の飛騨川と白川の合流地点の写真。左側の茶色い濁流と、濃い緑色の白川がぶつかっている境界線がくっきりとわかります。

近所の男性:
「ここは本当はもっと浅いんですけど川の流れの音はするので、流れの音がなくなるとガバッと(水が)きたなと気づくので。特に今回は白川もすごいし、飛騨川も凄いので」

 白川町では、分かっているだけで27世帯で浸水被害が出ていますが、幸いケガ人はありませんでした。白川町は地元のドローン業者と提携し、情報収集にあたってます。

 今回、大雨を降らせた積乱雲がもたらした被害は、川の氾濫や土砂災害だけではありませんでした。それが、突風です。屋根がはがれて木の骨組みがむき出しになった住宅。

岐阜県八百津町では8日午前7時ごろ、住宅や物置小屋合わせて41軒の屋根などが飛ばされる被害が発生。ケガ人はありませんでしたが、岐阜気象台は突風が発生した可能性があるとして、現地で調査を開始しました。

被害にあった男性:
「雨と風はもうすごかったですね。普通じゃなかったです」

被害にあった女性:
「あそこの屋根が取れたのよ。はがれて家にバーンときちゃった。どう言ったらいいか知らんけども、涙が出てくる」

 住民たちが感じた猛烈な雨と風。その勢いの凄まじさを表すものが、先ほどの屋根が飛ばされた住宅から少し離れた場所に…。

(リポート)
「突風によって飛ばされた屋根が、こちらの住宅にぶつかり大破しています。屋根は100メートルほど飛んできたということです」

 吹き飛んだ屋根は、上空に上がり100メートルほど飛ばされたとみられています。この突風とみられる被害は愛知県でも。吹き飛ばされた住宅の屋根瓦。この車は、風に乗って飛んできたものが直撃したのか、リアガラス一面が割れています。

被害にあった男性:
「風がすごい吹いていたんですよ。突風というのか竜巻というのか、ドーンという音がしたんですよ。外に出たらこのありさまで。えらいことになったと思って」

 豊橋市によりますと、午前7時ごろ突風が発生し、若松町や東大清水町の住民から被害の通報が相次ぎました。現在、分かっているだけで10軒以上の住宅に突風によるものとみられる被害が出ていますが、幸いケガ人はいないということです。

 豊橋市によりますと、突風による被害はおよそ2キロに渡って続いていて、午後から気象庁の職員が現地に入り原因などの調査を始めています。