愛知県では今年1番の暑さとなるなど、東海3県は14日も猛暑に見舞われる1日となりました。

 うだるような暑さとなった14日の東海地方。愛知県大府市では今年最高となる38度を記録したほか、三重県松阪市でも37.9度となるなど猛暑日となりました。

岐阜県多治見市でも、最高気温37.9度を観測。

多治見市民の女性:
「きょうは暑いね。だんだん年とると、去年より今年の方がだめだね。出るのが嫌になるから」

多治見市民の別の女性:
「熱風。靴の裏が焼ける。ものすごい汗出るじゃない」

 手にはうちわ、首には手ぬぐいと水筒。多治見のマスコットキャラクター「うながっぱ」が、熱中症予防を呼びかけです。

多治見市観光協会の担当者:
「うながっぱさんは登場前にたくさん水分とってますので、元気いっぱい、夏でも頑張っています」

そして暑い日にこそ、食べたくなる多治見名物のうなぎ。

(リポート)
「焼き場の近くに置いていた温度計は40.4度を示しています。外の気温よりも高い所で、うなぎを焼かれているんですね」

 文字通り、汗水たらして炭火で焼かれたウナギを食べようとお昼時はほぼ満席となりました。

客の夫婦:
「最高です。暑い時は鰻で乗り切りたい」

客の女性:
「暑いから夏バテ防止で」

一方、名古屋の繁華街、栄地区では…。

(リポート)
「手元の温度計は44度と恐ろしい数字になっています。そして街を行く人の姿も今日はあまり見られません」

 名古屋もまさに灼熱。街を行く人の姿もまばらです。しかし名古屋といえば地下街。日差しがなく、少しでも涼しい場所を使って移動しているようです。

地下街を歩く女性:
「日焼けしないから」

地下街を歩く家族:
「快適です。地上に上がるのがこのあと怖いです。どこに行くのも地下で行けちゃうので」

ちなみに地上と地下、どれくらい暑さに違いがあるのか?サーモカメラで見てみると…。

クーラーがかかった地下街は、涼しげな黄色や青色などの部分が多かったのに対し、地上は地面を中心に高温を表す真っ赤に。

 この暑さは、家でじっとしていられない子供たちにも大きな影響が。降り注ぐ強い日差しで公園の遊具も真っ赤に。それでも子供たちは果敢に挑戦です。

男の子:
「熱い」

女の子:
「あつっ、あつっ」

 1杯200円のかき氷が人気の、名古屋市天白区にある「塚本氷問屋」も繁盛していました。

客の女性:
「おかわりです。最高です」

店の冷凍庫を見せてもらうと…。

塚本氷問屋の担当者:
「2.3日前はまだいっぱいあったんですが、昨日の暑さで半分くらい減りました」

続く暑さに嬉しい悲鳴です。

 再び暑い町として有名な多治見市。汗水たらしてウナギを焼いていた主人がこんなことを話していました。

老鰻亭魚関の店員:
「基本的に『多治見の夏は暑い』ってのが定着して、それはそれで認知がない街よりはいいかなって」

駅前から少し離れた商店街の店舗の軒先には、美濃の特産「織部焼き」で作った380個ほどの風鈴が吊るされています。

(リポート)
「風鈴の短冊には地元の小学生が、夢や五七五を書いていまして、『夏休み あつすぎるよね でたくない』。やっぱりこの暑さは地元の小学生にもこたえているんですね。暑すぎるよね」

町に涼を届けるやさしい音色。全国屈指の暑い町、多治見ではどことなく暑さを楽しんでいるように見えました。