高度経済成長期に発生した大気汚染「四日市公害」の犠牲者を追悼する慰霊祭が営まれました。

 四日市公害は1960年代から70年代にかけ、コンビナートから排出された有害物質によって市民がぜんそくを発症した公害で、慰霊祭にはおよそ50人の遺族らが参加しました。

 慰霊祭では、この1年で亡くなった8人を加えた1095人分の名簿が慰霊碑に納められました。

9才の娘を亡くした谷田輝子さん:
「足腰がしっかりしている間は来てやらないと、亡くなった人がかわいそう」

 今年は新型コロナウイルスの影響で式典は行われず、遺族らは慰霊碑に花を手向け「悲惨な歴史を繰り返さないために教訓を伝えていこう」と誓いあっていました。