この夏、史上最年少でダブルタイトルホルダーとなった藤井聡太二冠(18)。12日、2つ目のタイトル「王位」の就位式が行われ、そのまっすぐな志を山の頂上に例えて語りました。

 紋付はかまの晴れ姿で登壇した愛知県瀬戸市出身の高校3年生、藤井聡太二冠(18)。

藤井二冠:
「この経験を来期に活かせるように、精進してまいりたいと思います」

 12日に東京で、「棋聖」に続いて今年8月に獲得した2つ目のタイトル「王位」の就位式が行われました。

 式では就位状が授与され、タイトルを決めた地・福岡の人間国宝が作った壺も贈られました。式にはもちろん、藤井二冠の師匠杉本昌隆八段(52)も駆けつけました。

杉本八段:
「藤井王位はもちろん、自分の対局、自分のために戦っているわけではありますが、周りの人を明るくしてくれる存在ではないかと思っております」

 実は13日、52才の誕生日を迎えた師匠(52)。愛弟子の晴れ舞台も、すてきなプレゼントになりました。そして謝辞で藤井二冠は…。

藤井二冠:
「王位戦は、私が奨励会員の頃にも現地の控え室に見学に伺ったこともある、思い入れのある棋戦です。その舞台に今回対局者として立つことができたのは、格別な喜びがありました」

 プロ棋士になる前、修行時代に見た憧れの大舞台に立ち、見事タイトルを獲得した藤井二冠…。

Q.自身の目標を山の頂上とすると、今何合目に来られましたか?

藤井二冠:
「将棋というのは本当にどこまで行っても、ここが頂点ということはないと思うので。どこまで行っても変わらず強くなるために努力することが、とても大切なのではないかなと感じています」