愛知県岡崎市の中根康浩市長の看板公約「5万円給付」の関連議案は18日、市議会で否決され、19日朝、中根市長は取材に対し、今後現金給付に代わる支援策も検討する考えを明らかにしました。

 お馴染みのオレンジのマスクをつけ自宅を出た中根市長。市議会で「5万円給付」の関連議案を否決されたことを受け、次の一手について聞いてみると…。

中根市長:
「現金給付ということと、その他に色んな支援の仕方がありますので、組み合わせることも含めて色んなことを考えていきたい」

 新型コロナ対策として「全市民に5万円給付」を公約に掲げていた中根市長ですが、今後現金給付だけでなく、他の支援策やそれらを組み合わせることも視野に、修正案を検討していく考えを示しました。

中根市長:
「まぁある意味自分のこだわりを捨てて、議会や市民の今の気持ちをしっかり受け止めるというところから始めていかなきゃいけないなと」

 自分のこだわりを捨てると話した中根市長。当選からわずか1か月で、公約へのこだわりも捨ててしまったのでしょうか…。

 登庁した中根市長は、市議会各会派から来年度予算への要望を聞き取りました。議会側は財源の裏付けがない「5万円給付」事業への否定的な見解は変わらないようです。

自民清風会の杉浦会長:
「一番大きな目玉の公約。財源を含めてしっかりした裏付けがあった公約ではないと明らかになった。修正案でも出してやれば公約達成というつもりでいらっしゃるのか。どういったところにこだわりを持たれているのか」

 果たして中根市長の次の一手は…。「5万円給付」事業の修正案は早ければ12月市議会に提出される見込みで、再び議会と論戦が交わされることになります。