今週、IOCのバッハ会長が来日しました。「オリンピック開催を確信」と話しましたが、今も世界的に新型コロナの感染が広がる中、選手たちが不安を感じています。

 今週、来日したIOCのバッハ会長…。

トーマス・バッハ会長:
「来年のオリンピックは、まさにトンネルの先の光になり得る。スポーツは偉大な予防策。パンデミックの中、大きな予防策になる」

 と、開催に自信を見せました。

 先日まで三重県で公開されていたオリンピックの聖火。

バドミントン元日本代表の小椋久美子さん:
「こんな近くで見たことがなかったので、今まで夢を追いかけ続けた舞台に立っているんだという感慨深さと、開会式が開幕したんだと思う、その2つの感情が湧き出てきました」

 この小さな灯を、東京の聖火台で見たい。ただ…。

小椋久美子さん:
「選手にとっては、本当にオリンピックが開催できるか分からないという状況で不安もあって」

 11月8日にコロナ禍後、初めて海外から選手を招いて行われた体操の国際大会。大会後、内村航平選手は…。

内村選手:
「『できない』ではなく『どうやったらできるか』を皆さんで考えて。オリンピックができると思うかできないと思うか、『できないと思う』が80%超えという記事を見てから、これじゃいかんだろうと。この場で言わないと多分届かないだろうなと」

 そして、アキレス腱断裂から復活し、元気な姿を見せた寺本明日香選手も…。

寺本選手:
「国際大会をやれるということが当たり前じゃないんだなと改めて感じました」

「オリンピック開催に確信を持つことができた」と述べて帰国したバッハ会長。選手たちの不安は解消できたのでしょうか。