新型コロナの感染拡大にあわせて対応に迫られる、市民からの相談を受け付ける保健所は、濃厚接触者の状況確認など、その業務は多岐にわたります。連日対応にあたっている保健所の今を取材しました。

 電話で相手の体調などを確認する、名古屋市の瑞穂保健センターの職員。相手は「新型コロナ陽性の自宅療養者」や「濃厚接触者」です。

 10日から2週間にわたり、健康観察としてほぼ毎日電話で体調を確認し、更なる拡大を防ぐのが保健所の主な役割の一つです。

瑞穂保健センターの職員:
「療養期間終了予定だった方が、まだ咳とお熱の上がり下がりが続いておりまして」

 瑞穂保健センターでの電話確認の対象は、現在1日80人ほどですが、最近の再拡大で増加傾向にあります。さらに…。

(リポート)
「防護服を着た職員が、今検体を採取しています」

 必要と判断された人へのPCR検査など、新型コロナの感染拡大後、保健センターの業務量は急増しました。

瑞穂保健センターの職員:
「なかなか予防課の人数が限られた人員なので、管理栄養士さんや歯科衛生士さんなどの職種の方も合わせて、コロナの業務をやっていただいています」

 こうした現状から、名古屋市では負担軽減のため、これまで各区の保健センターが担ってきた市民からの電話相談などの窓口を集約。

 11月9日に「受診・相談センター」を開設し、看護師などが24時間体制で対応に当たっています。

 しかし、初日120件ほどだった相談電話の件数は、19日は303件と急増しています。

名古屋市健康福祉局の担当者:
「(感染が)増えたら増やしますよね。人員を増強する、電話回線を増やすという形ですね。感染が増えてくると、ちょっとした症状でも『新型コロナなのかしら』というご相談ですとか、非常に増えているような印象を受けます」