愛知県が再び錦三などへの時短営業の要請を決めた一方で、名古屋市では、市内の観光や名物をお得に楽しめる独自のクーポン「シャチ割」の発券が26日から始まりました。

 このタイミングでのシャチ割の本格スタートに、観光地では期待と不安の声があがっています。

 26日からWEB申し込み分の発券が始まったシャチ割。

 シャチ割は新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた名古屋の観光業界を支援しようと、名古屋市が立ち上げた事業。観光施設や土産物店で6000円分使えるクーポンを、半額の3000円で購入できる取り組みです。

 観光客は本格的な「シャチ割」の開始を歓迎。しかし愛知県は26日、名古屋市の一部の繁華街の飲食店を対象に、営業時間短縮要請を決めたばかり。自粛ムードが広がる中で、河村たかし名古屋市長は…。

Q:シャチ割は継続ですか?

河村名古屋市長:
「はい、今やっているのはやりますよ。名古屋独自の(安全安心施設を認定する)シールが貼ってありますけど、ここは十分対処してあるからと」

 名古屋城に併設する「金シャチ横丁」。シャチ割が使える飲食店がずらりと並んでいます。

 名物・味噌カツの「矢場とん」。店側はシャチ割に期待していただけに、複雑な感情を抱いていました。

矢場とんの担当者:
「(シャチ割の)先行販売の最初の週末なんかは利用率がすごくて。できれば続けていただきたいとは思いますけれども、そこにはお客様の心配もありますし。利用期間を延ばしてもらえるとかの措置があると、僕は一番いいかなと思います」

 また、名古屋城の土産物店では…。

土産店の担当者:
「(シャチ割は)期待半分、不安半分ですね…」