新型コロナの感染拡大を受けて、愛知県は29日から東海地方きっての繁華街に、夏に続いて2度目の営業時間の短縮を求めることになりました。

 対象となる店の多くは、前回の時短要請などで売上が激減していて、落胆の声が広がっています。

 26日夜の名古屋「錦三」エリア…。

(リポート)
「午後8時の錦三丁目です。飲食店の時短要請は29日からですが、すでに人数が少なく感じられます」

 名古屋一の繁華街「錦三」エリアは、今回営業時間の短縮要請が出されるエリアの一つです。

大村愛知県知事:
「今回の第3波におきましても、感染者の方の半分強が名古屋の方。名古屋の繁華街由来という方が多い」

 愛知県が発表した、酒類を提供する飲食店やカラオケ店を対象にした営業時間の短縮要請。期間は29日から12月18日までの20日間で、対象となるエリアは前回と同じ錦三丁目と栄三丁目の一部、それに栄四丁目です。

 午後9時までの時短要請に応じると、1日2万円・最大40万円の協力金が支給されます。

 今回で2度目となる時短要請に、エリア内の栄四丁目に店を構える飲食店では…。

八乃助のオーナー:
「今、本当にガラガラなんですよ正直。これ以上追い打ちをかけられるのかという気持ちも正直ある」

 この店は前回の8月には要請に応じず、通常営業を貫きましたが、今回は応じることに決めたということです。

八乃助のオーナー:
「僕らが自粛をしっかりして少しでも収まって、年末年始を迎えられるのが一番なのかな」

 一方、錦三にあるスナック。

スナックのママ:
「もうホント鬱になるね…。はっきり言って、この12月の書き入れ時に(協力金)40万円はきつい。どうしたらいいか分からない、今」

 やっと客足が戻りかけたところでの再要請。頭では分かっていながらも、言いたいことが次々と噴出します。

スナックのママ:
「(Q.大村さんに聞きたいことは?)延長ということになった時に、その分(協力金)をまたさらに出していただけるのか。ここだけやってもダメなんだよね。飲む人はどっかで飲んでるの。全部、繁華街という繁華街全部やった方がいい」