新型コロナウイルスの感染が不安で、エレベーターのボタンに直接触りたくない…という人が増えているそうです。愛知県稲沢市では、ボタンに触らないエレベーターが開発され、注目を集めています。

 エレベーターのボタン、皆さんは抵抗なく押せているか、街で聞いてみると…。

40代男性:
「色んな人が触っているので、感染のリスクがある。なるべく指じゃなくて、こうやって(関節で)押すようにしています」

20代女性:
「友達は(触るのが)嫌だから、自分の持ってるもので押したりとか」

 感染への不安から、エレベーターのボタンを直接触るのに抵抗がある…。そんな人が増える中、愛知県で開発された『触らないエレベーター』が注目されています。

(リポート)
「こちらのエレベーター、スマホで行先階を指定すると、エレベーターが呼べます」

 スマホのアプリで今いる場所と行先の階数を指定し、エレベーターを呼び出すと、ボタンに触らずに目的の階へ行くことができるんです。

 このエレベーターは愛知県稲沢市の三菱電機稲沢製作所が開発。去年4月から販売を開始しています。

三菱電機稲沢製作所の担当者:
「もともとはご利用者の皆様に利便性向上のために作られたサービスだったんですけれども、コロナ禍を受けて非接触の要求が高まってまいりまして、手を触れずにエレベーターが操作できると大変好評をいただいています」

 さらに、事前に行先階などを登録したタグを持ってゲートを抜けると、自動でエレベーターが到着し目的の階に移動できるというものも。

 このエレベーター、もともと複数のエレベーターがあるオフィスビルなどでAI技術を使って運転の効率を上げ、待ち時間などを少なくするために開発されました。

 その技術が接触を抑え、混雑を避け、密を防ぐことにつながったのです。さらに新たな技術も…。

担当者:
「カメラを用いた生体認証を今研究している最中ですので、そういったものをいち早く導入できればいいなと」

 今後は、カメラで顔を認証し目的階に行けるエレベーターの開発も考えているそうです。Withコロナの時代、技術力で感染を防止します。