三重県では4日、新たに22人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。このうち県の職員が5人含まれていて、三重県庁は都道府県庁で全国2例目のクラスターになりました。

 感染が確認されたのは、津市や鈴鹿市などに住む10歳未満から80代の男女22人です。

 このうち、桑名市や愛知県などに住む40代から50代までの男女4人は、三重県の雇用経済部の職員で、部内で感染した職員が8人になったことから県庁が新たにクラスターになりました。

 県によりますと8階の雇用経済部の職場内で感染が広がったとみられるということで、都道府県庁がクラスターに認定されるのは沖縄県庁に次ぎ、全国2例目です。

 また、感染した職員と同居する妻で別の階に勤務する医療保健部の40代の女性職員1人も感染がわかっています。

 県は8階のすべての職員残り31人の検査を進めるとともに、打ち合わせなどで感染した職員と接触があった戦略企画部や農林水産部、さらに医療保健部の職員などの検査を進めています。

 県庁がクラスターになり、鈴木英敬知事は「県民の皆様にご心配・ご不便をおかけし、大変心苦しく、重く受け止めている」としたうえで、12月11までの1週間の間は本庁舎への来庁を控えるよう呼びかけました。

 三重県の感染者はこれで919人になりました。