三重県では9日、新たに19人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また、伊賀市の病院と桑名市の老人ホームで新たなクラスターが発生しました。

 感染が確認されたのは津市や伊賀市などに住む10歳未満から80代までの男女19人です。

 このうち60代から80代の男性4人は、伊賀市にある岡波総合病院の入院患者で、8日に感染が発表された男性と同じ病室で感染したとみられます。

 この病院の感染者はこれで5人になり、県は17例目のクラスターとして調査するとともに、残る63人の職員の検査を続けています。

 桑名市にある老人ホーム「れんげの里おいな苑くわな」では、80代の入居者の女性に感染が確認されました。この施設での感染者が5人になり、県内18例目のクラスターになりました。

 同じ運営会社が経営するグループ内の他の介護施設なども、この施設の職員が掛け持ちしていることから、県は他の施設にも感染が広がっていないかを調査しています。

 また、津市の中学校では50代の女性教師や男子生徒2人の感染がわかり、濃厚接触者などとして生徒や教職員合わせて30人余りの検査を進めています。

 三重県の感染者はこれで978人となっています。

 9日現在の病床利用率は46.7%と高い水準になっていて、県は感染拡大を抑えるとともに、症状が軽い患者には宿泊療養施設の利用を促すことにしています。