新型コロナの影響で異例のお正月となりますが、今、年賀状の注文が増えています。そのワケとは…。

 大量に印刷されるのは年賀状。年賀状のデザインや販売を手掛ける名古屋の「フタバ」では、フル回転で作業が進められています。

フタバの担当者:
「昨年と比べて多くの注文を頂いています。そういった形での気持ちが高まっているんじゃないかなと思っています」

 年賀状の発行枚数は2003年をピークに年々下がり続け、今年度はその半数ほどに。「年賀状離れ」と言われる中、注文が増えた理由、それは…。

59歳会社員男性:
「コロナであまり帰省とかできないじゃないですか。電話のやり取りはその場で終わっちゃいますけど、年賀状はずっと残りますから」

20代事務の女性:
「(年賀状を)出そうかなというふうには話していたりするんですけど。会えない分、形に残った方が後で見返す時にもいいかなと思って」

 新型コロナが流行する中、迎える異例の正月。年賀状のデザインにも変化が…。

 フタバが今回特に力を入れたのが、「コロナ時代」に合わせた年賀状です。

フタバの担当者:
「(調査で)約4割の方が帰省をされないと答えられています。直接言えないから、年賀状で『ただいま』というようなデザインであったりだとか、メッセンジャー風の『今年は帰省できません』みたいな物が入っている、新しいタイプのデザインのもの」

 フタバのイチオシの商品には、宛名側に付いているQRコードが。読み取ると…。

<動画>
「おばあちゃーん、なかなか会えなくてさみしいよ。落ち着いたら、おばあちゃんの大好きなういろうを持って遊びにいくね。2021年もどうぞよろしくお願いします」

 この商品は、まず届けたい動画を事前にスマートフォンで撮影。その動画をフタバのHPに送ると、2日ほどでQRコードが付いた年賀状が完成するというわけです。

 13日までは1枚2967円、それ以降は1枚5343円と値は張りますが、SNSで動画を送るだけでは味気ない…と、かなりの注文が入っているそうです。

 また中には、4枚組み合わせると富士山を映した雄大な風景になる年賀状も。メッセージを書きつづり、届いた先で1つの年賀状になるという仕掛けです。

フタバの担当者:
「おじいちゃん、おばあちゃん宛に、それぞれのお父さん、お母さん、お子さん2人とか、4人家族の方がそれぞれ出してみるのも面白いんじゃないかと思います」